皐月side
橘「それで、目が見えたり見えなかったりするのね?」
皐月『うん……今まではなかったんだけど……。』
橘「怪我した時とは合併症は無いのよね?」
皐月『あー、その、えー……。』
橘「勿体ぶらないで話しなさい!!」
皐月side
(目が見えなくなったのに更に言うのか…?ダメだ、荷が重すぎる…。何とかしなきゃ。)
皐月『あっとねー、目が見えなくなったら次は痛覚が無くなるって!!だから、な!誰にも言わないで欲しい!』
橘はジロジロと見ながらはぁーっと溜息をつきながら
橘「なら、ますます私を呼びなさい、もう喧嘩しないこと、あんたの体はアンタにしか守れないのよ?」
皐月『……うん。』
橘「全く、何でこの町の学生やらアンタは迷惑かけるのかしらね!!……まぁ、満更でも無いけどねッ!」
皐月『……ゴメン、本当にゴメン』
橘「ちょっ、ちょっとどうしたの!?私なら大丈夫だから!深呼吸して!!」
皐月『俺……、ここに来れて、良かった……。』
暗転
目が覚めたら知らない部屋で……。
皐月(待って!?俺知らない人の家に来た!!?)
1人アワアワしてると…。
梅宮「お!起きたかぁ!」
何でコイツが……?
梅宮「いやー、昨日の夜ことはから皐月が意識無くしたって聞いて急いで迎えに行って保護したんだよ……。病院行って薬貰ったんじゃないのか?」
皐月(梅宮かよ、最悪じゃん……。)
皐月『薬は…貰ったし、検診も受けた…。』
梅宮「なぁ、どっか悪いのか?」
皐月『そんな訳!俺は元気!ただビタミン足りないだけ!そんな気にする事ねぇよ!』
俺が話すと梅宮はどこか悲しそうな顔をして
梅宮「…そっか。」
俺間違えたのかなぁ……、分かんない、誰かから必要とされた事ないから……、皆離れてく……。離れないで……お願いッ!!
梅宮「…、皐月?」
無自覚で引っ張ってしまった……。
皐月『あ、これはアレだ!引っ張りやすい?とかそれだ!!』
梅宮「……本当は言いたい事あるんじゃないか?」
真剣な目線に……、でも言えない、きっとコイツらは罪悪感を心に宿すのだろう…。
それじゃあダメだ、俺が消えれば全て納得いくだろう……。
皐月『……ッ、梅宮と…離れたく…ないッ!』
チラッと梅宮を見ると顔を真っ赤にして
梅宮「あー!見るな!!俺いま恥ずかしいから!!」
皐月『…それを見て俺はお前の顔みたい…。』
梅宮「うっ!それ、本気に言ってんのか?」
皐月『うん、もち…(くか〜)』
梅宮「え!?寝た!しょうがないか!」
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