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マナトが段ボールを台車に乗せるのを、岬が手伝いに来た。
岬は重い缶詰の入った段ボールを、軽々と持ったので、マナトは驚いた。
数日後、いつものように岬と社員食堂で昼食をとりながら、マナトは飼っている熱帯魚の元気がないということを、岬に話した。
岬は、海水の塩分濃度や水温や、餌について詳しくアドバイスしてくれた。
マナトは岬に言われたとおりに、熱帯魚を世話した。
すると、熱帯魚達は数日で活き活きと元気を取り戻した。
また、岬は今の上川水産の漁場はあまり鰯は泳いでおらず、もっと沖へ出た方がたくさん捕れると教えた。
マナトが会議でそのことを話すと、上川水産はもっと沖へ出て漁をするようになった。
その結果、鰯の漁獲量が一段と増えた。
マナトは岬を一目置くようになった。
ある日マナトは岬から、会社を辞めて実家の手伝いをすることになったと言われた。
マナトはせっかく頑張っていたのにもったいない、と残念がった。
岬は寂しそうな顔をしていた。