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もう嫌だ。
俺は、もう…だめなんだ。
お願い、お願いします……
一度だけ、チャンスを下さい
人生を変えたい。人ともう少し喋りたい。
本当に”彼“以外と話すから。
2年前
「な! 名前なんて言うの?」
元気に問いかけてくるのは、高校3年生で同級生の小鳥遊 千葉八(タカナシ チハヤ)だった
彼は、社交的で高校3年生になっても部活を続けていて、いつも人と人とのコミュニケーションを大事にしている。
しかも変な噂があっても彼は自分の目で見て、耳で聞き、そして理解する、その価値観だけを大切にしている。
僕は、彼に自分の名前を告げた。
「東崎 茜…」
この俺が東崎茜(トウサキ アカネ)
高校3年生になっても友達という友達は、いない。
教室でもいつも一人。いわゆる、陰キャだ
「茜か〜!いい名前だな」
「席隣だから分かんない所あったら勉強教えてほしい」
「まぁ、教えるくらいならいいよ」
彼は嬉しそうにそれも子供みたいに幼く呟く。 やった!と
昼休みに入り、小鳥遊が声をかけた。
「茜!昼一緒食べよ!!」
どうすればいいのだろう。
他の友達もいるだろうし、俺がいると邪魔になってしまうかもしれない。
「あ、もしかして他の友達も一緒か聞きたい?」
俺は驚いた。この人は、感がいいのかそれとはまた別の能力なのか、
「大丈夫、茜しかさそってないから」
俺はとりあえず「いいよ」と返事をした。
「茜って俺の名前わかる?」
「小鳥遊千葉八でしょ?」
無邪気だ。
「なんで知ってんの?」
なんでって有名だから。学年関係なく、高校も関係なく、男女も問わずに引っ掛けて遊んでるって。
そのことは、絶対に言わないけど。
「自己紹介したじゃん(2年の時)」
彼はん〜と唸る。
「自己紹介しても顔と名前一致しない時あるじゃん?」
「おれ暗記力ないからさぁ」
そんなふうに軽く会話を挟みながらご飯を食べている。
「あ、聞きたいことあるんだけど質問いい?」
彼は質問を始めた。
「好きな人いる?」
なんで陰キャにその質問なのだろう。
結構、、、悲しくなる。
「いない」
「ほんとに?!」
なんでそんな驚いてるんだ。
あんたの方が全然モテるし彼女いそうなのに。
「おれもいないけどね笑」
この言葉を聞いた瞬間、俺は見てしまった。
彼の目が 笑っていないのを。
恐怖を感じた。なぜだろう。なんともないただの会話なのに。
「感良すぎて無理とかそんな理由で振られたんだよねw」
「可哀想じゃない?w」
確かに彼は感がいい。凄くいい。
こんなふうに少しおかしい日々もあった。
現在から1年前
大学に入った俺は彼にあった。
「よっ!久しぶり」
声をかけられた。
「久しぶり…」
あれ?後ろにいる人は、知り合いか?と聞きたかったが彼の方が言い出すのが早かった。
「茜に紹介したくてさ」
「この子が新しくできたおれの彼女」
「高校のときのお友達なんですよね?」
そう問いかけてきたのは彼の彼女。
少し気になる、なぜ高校の時だけと区切りをつけるのか。
「彼女の名前は、羽美だよ」
「そっか」
素っ気ないけど俺はその一言だけ告げた。
「じゃあおれら午後の講義もあるから」
「またね👋」
まただ彼の目が笑っていない。
しかも彼女と楽しそうに話しているにも関わらず、目も合わせずに口で笑っている。
そして次の日
「もう!!千葉八なんて知らない!!!」
「だいっきらい!!!」
そんな罵倒をくだしたあとに聞こえた冷たい声、
「あっそ もういいよ」
と言った瞬間、
ぐちゃっ
と潰すような音が聞こえた。
俺は、怖かった。
最初に喋っていた女性が口にした名前は、彼、そう小鳥遊千葉八の名前だったからだ。そして多分だけどその女性は、羽美さんだろう。
俺は、怖いけどその場を覗いた。
そこは、たくさんの女性の亡骸があった。
声を張り上げそうになった。
でも声をだしたら俺もあんなふうになるのではと思ったからその場から離れるだけにした。
現在から1週間前
「茜!」
僕を呼ぶのはだいたい彼しかいない。そう小鳥遊千葉八だ。
「何?」
「彼女できた! 」
そうなんだと伝えると名前を教えてきた。
「名前は、美優っていうんだ」
へ〜と頷きながら彼を見ると
後ろにはたくさんの女性の霊が見えた。
彼が言った。
「ねぇ茜」
すごく凍りついたような声だ
「今何を見たの?」
ドキッ
と心臓が跳ね上がりそうになった。
「何が?」
俺はとぼけるフリをする。
「みたでしょ」
ヤバい
「おれの彼女たちの死屍」
どうしよう
「わかってるからね」
「茜のとってる行動も」
あぁもう人生終わりだ
そう感じた。
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