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一歌「ッはぁ…はぁ…ポロポロ」
可不「やっと言えたね。一歌の想い」
可不はにっこり笑って安心したように話す。
咲希「いっちゃん」
一歌「ッな、なに…?」
少し身構えて返事をする。
みんな「言ってくれてありがとう」
一歌「あ…ポロポロ」
みんな「えっ!?」
みんなは私が急に泣いたことに驚いたのか、慌ててこっちに来てくれた。
司「だ、大丈夫か!?どこか痛いのか!?」
一歌「ち、がくて…ッあの…ッ嬉しくて…ポロポロ」
どうしよう。一向に涙が止まらない。
可不「………一歌ちゃん」
一歌「え、あ…なに?」
涙を無理矢理止めて可不の話を聞く。
可不「…ごめんね」
一歌「え?」
その言葉を言った瞬間に可不は反対側に走った。
一歌「ま、待って!可不!」
まふゆ「あっ、星乃さん!」
私も走った。なんで「ごめんね」なんて言うのか。なんで走ったのか。どうして、泣きそうな顔をしていたのか。全部知りたかった。
可不「ッ…来ちゃダメ!一歌ちゃんッ!!」
一歌「嫌!待って!ねぇ、可不!!」
姿が見える距離まで来たが、それより近くに行けない。
可不「見せたくないの!!来ないで!!」
一歌「………え?」
可不は涙が溜まった目を一瞬こっちに向け、そのまま走って行った。私は途中で足が止まってしまった。
一歌「……」
愛莉「一歌ちゃん!」
私のことを追ってきてくれたのか、みんな息を切らしながらこっちに来た。
一歌「…私って、そんなに頼りないですかね」
彰人「んなことねぇだろ」
一歌「えっ?」
私は今何も言っていないはずだが…と思ったが声に出てたことを今確信した。
一歌「…うん。やっぱり、行く」
まふゆ「待って。星乃さん」
可不の後を追おうとすると朝比奈先輩が止める。
まふゆ「今、可不に会ってもさっきみたいに「来ないで」とか言われるかも知れない。それでもいいの?」
一歌「…可不とミクは私が苦しかった時何も言わないでそばにいてくれたんです。だったら…何も言えなくてもいいからそばにいたい。可不とミクがそうしてくれたように」
まふゆ「そっか、いってらっしゃい。星乃さん」
その言葉を聞いた瞬間私の体はみんなとは反対の方を向き、全力で走っていた。
ミク視点
ミク「…………」
元々花畑だった場所の上に寝っ転がり、空を見つめてる。このセカイの空は雲、太陽がモノクロで動かない。
可不「…空、動かないね」
ミク「………そうだね」
可不ちゃんは何も言わないで黙って隣りにいてくれる。
ミク「可不ちゃんは何も言わないんだね」
可不「う〜ん…どうせ2人で消えちゃうし、最後まで隠し事できるって逆に才能って思うんだよね」
ミク「それは…そうなのかな?」
なんとなく腑に落ちないがそれはそれでいい思い出だと思う。
ミク「こんな日がいつまでも続いたら良かったのに」
「ミク!!可不!!」