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🖤💙〜 恋人のキス〜
「え?!めめは、おれのことセフレだと思ってたんじゃないの?」
毎月のように記念日を祝いたいわけでもないけど、ちょうど付き合って半年の日に2人の時間が合いそうだったから、何かしたいことある?と聞いたら、思いもよらない答えが返ってきた
「そんなわけないでしょ!翔太くんは俺のことなんだと思ってるわけ?」
確かに、付き合った(と俺は思ってた)その日
明確に好きだとか付き合おうだとか言う話はしてなかった
いつものよう翔太くんはうちに遊びに来てた
何の話の拍子でそうなったのか
「めめはさ、俺にキスできる?」
そんなことを翔太くんが唐突に聞いてきた
「しょっぴーとキス?できるよ。なんならその先もできるけど?」
ソファに置いてた手を握りながらじっと見つめたら、翔太くんは黙って見つめ返してきた
そっと近づいてキスをしても抵抗されなかった
「いいの?」
頬を撫でてそう聞いたら、ゆっくりと頷いたから
そのまま体を重ねて、お風呂も一緒に入って
次の日の朝、ちょっとだけ嬉しそうな顔をして翔太くんは帰って行った
その日から、連絡する頻度も増えたし、2人で会う頻度も増えた
流石に外でデートなんて中々できないから会うのは俺の部屋だけだけど
会った時には体を重ねることもあったけど、話すだけの時だってあった
この半年で、俺の方からは「好き」の言葉だって伝えてたし、2人きりの時は呼び方を変えた
翔太くんから言わないのは、ただのいつもの恥ずかしがりだとばっかり思ってた
なのにセフレだなんて
ちょっとイライラとしたものの、当の翔太くんは様子がおかしい
「そっかぁ…わぁ…そーなんだ」
急にソファの上で体操座りのように足を折り畳み、俺から見えないようにと顔を腕で隠し始める
隙間から除く顔は見事なほどに真っ赤で、ボソボソと呟く口元はにやけている
小さく丸くなっている彼を横から抱きしめる
「ねぇ、もしかして嬉しいの?」
「え、うん……うれしい、ものすごく」
ぽそりと小さい声が返ってくる
「ふぅん、ちょっと顔見せてみて?」
「え?!いま?!むり!恥ずいもん!」
向こうを向いて顔を見せまいとする
「翔太くんは、恋人のキスしたくない?」
「え、したい!」
途端に、腕が下ろされて顔もこちらに向く
単純で可愛い
両頬を包んで顔を近づける
「俺は今までも恋人のキスだったんだけどね〜」
「あぅ〜……ごめんって」
「ほら」
「んぅ………んふふ」
重ねるだけのキスを落とせば、嬉しそうにはにかむ
「まったくもぅ。俺は翔太くんの彼氏ってことでいいんだよね?」
「………うん、いいです」
「翔太くん、俺のこと好き?」
「………うん、好きです」
「付き合った日、今日にする?」
「え……あ、や、………え〜、いい?」
「いいよ」
文句を言いたくなるけど、可愛くはにかむ顔を見ると、怒る気も失せてしまうのは惚れた弱みだ
「……れ、蓮」
ふいに名前を呼ばれる
そんなのは初めてだ
「好きだよ?」
真っ赤な顔が近づいて頬に柔らかな熱が触れる
「はぁ…可愛い。もう怒ってないよ。これからもよろしくね?」
「うん!」
ほっと安心した後に最上級の可愛い笑顔が飛びついてくる
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とりあえず普通に3周読みました かわいい〜💙💙💙
こーじには言えなくても🖤には言える渡辺サン🫶
