テラーノベル
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すまない先生は、その少女と少年からこの研究所の話を聞きながら、そのもう一人の子がいる所へと進む。
どうやらこの研究施設は、モンスターのDNAをまだ未熟な子供に埋め込ませ、新たな戦争兵器を作り出しているらしい。
だが、モンスターや動物は人間、ましてや子供とは全く違った作り。
成功例が今のところこの2人ともう1人しかいないらしい。
「へぇ〜・・・で、君に植え付けられたモンスターのDNAって何?」
「それ聞くか?普通」
と、思わず少年はツッコミを入れた。そして、ため息をつき、答えた。
「・・・俺は、“ピグリン”と、“ウィザー”のDNAを埋め込まれた。そして、妹は“ウサギ”のDNAを埋め込まれた」
「へぇー」
「・・・興味無いのか?」
そう少年に聞かれた言葉に、すまないは首を傾げる。
「・・・人とは違う、モンスターのDNAを埋め込まれたやつを、変だとか、気持ち悪いとか、私利私欲の為に使おうとか、考えないのか?」
そう聞くと、すまない先生はキョトンとし、答えた。
「うん、ないよ?」
そうあっさり答えるすまない先生に、少年は目を丸くした。そんな少年にすまない先生は続けた。
「別に少し人と違ってもいいんじゃない?人が全員同じなんて変だし、それなら、少し違う方が面白いでしょ?」
と、すまない先生はニヤッと笑みをこぼす。その笑みは無邪気な笑顔でそれがとても“懐かしい”と感じた。
(・・・“懐かしい”?何故、俺はそう思ったんだ・・・?)
と、少年はまた感じた知らない感覚に首を傾げる。
そして、ふと、開けた場所にでた。
コメント
2件
ピグリンとウィザーってめちゃマネーらしいんやけど!妹はうさぎのDNAか…すまない先生さすがやね!見た目とかじゃなくて中身に目を向けるって素晴らしい先生だよ!