コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
ノイマン視点
俺は長男だ。あんな冒険者なんかとは違って出来が良いんだ。次男のアドマイヤには稽古でコテンパンにやられたがそれはアイツが強いからに過ぎない。
そう思っていた。
ある日いきなりフードを被った男かも女かもよく分からない奴が屋敷に来て次男の死を伝えに来た。ご丁寧に死体まで持ってきて。
アドマイヤは強いんだ!信じられない!受け入れられない!そうだ、魔法か何かで驚かせようとしてるんだろう。きっとそうだ。アイツは必ず帰ってくるんだから!俺だって鍛錬していたんだ。証拠を掴んでその不謹慎なアイツを追放してやりたい気分だ。
そう思っていた矢先にその不謹慎なアイツは俺の屋敷に現れた。
父上は何故か訓練所にアイツを閉じこめて鍛錬させるし母上は時々涙ぐんで嬉しそうにしてるしで気味が悪かった。まるで俺なんて要らない。いや、代わりが見つかった様で俺の家が家じゃない。そんな気がしてならなかった。
家族揃って。とは行かなかったが父と母とでの食事中に父上は言った
「初日かそこらで根をあげるかと思っていたが、。ノストと言ったか。中々やるようだな。」
俺は?そんな居候より俺を見てくれないのか?アイツの時もそうだ!俺は思わず言ってしまった
「父上はいつもそうだ!落ちこぼれな俺には気にもとめずに見込みがある奴しか教えさせようとしねぇ!そんなに俺が嫌いかよ親父!!」
「ノイマン。」
父上からは哀れみの目を感じる。そんなに俺が哀れか。努力がそんなに無駄だったか!?
「父上には分からねぇだろうさ!次男には剣で抜かれ、冒険者でも有名人になった。俺はなんだ?何もねぇ!何もありゃしねぇじゃねぇか!」
「ノイマン!いい加減にしないか!」
「ノイマン、。」
いつもなら母上の言葉は優しく感じて落ち着くのに
「ノイマン。あなたはちゃんと努力していますよ。」
黙れ黙れ黙れ
「……何も知らねぇ癖に」
そう言ってノイマンは部屋から出ていった。それと遅れる形でノストは部屋に入って来た。
そして模擬戦の時間
「模擬戦ではお互いに木剣で戦って貰う。どちらかが木剣を落としたり傷を付けられたら負けだ。いいな?」
聞いた話だと武器を持つのが苦手という。そんな奴が訓練をしても無駄だろうに。そう思っていた
「分かりました」
「へっ、楽勝だな!」
「それとノイマン。お前が勝ったらお前の我儘をなんでも聞く事にしよう。」
「本当だな?!父上!?」
「あぁ本当だとも。ちなみに負ければ貴族らしくお前を強調するがな」
「げ」
なんでも我儘を聞くっていうのは子どもの時以来か。コレが通れば俺は認めて貰うんだ!俺の努力は正しかったのだと!
「では始め!」
アイツは動かない。様子見。いや、武器にまだ慣れて無いのか。すると
「攻めて見たらいいよ」とか言っていた
「ふざけやがって…!」
俺はは木剣を前にして突進した。走る速さには自信がある。
するとドン!!と音がした
「うぉ!?」
何をされたのか分からなかった。
ただ、これだけは分かる。アイツは、。居候のおまえは舐めてかかって俺は何も出来ずに終わったのだと。
「降参だ、。」
父上が居候になにか言ってる気がする、。俺の努力は間違っていたのか???
そんなハズは無い!そんなハズが無い!
悔しさで頭がいっぱいになっていた所に父上が言う
「それとノイマン。分かっているな?」
「…………はい…」
父上は俺をどうしたいんだ。貴族らしくあったところでベルグ家は没落貴族。頑張ったってどうにもならないのにな。
「宜しい。貴族らしく勉強するように。」
それを言うとアイゼルさんは屋敷の中に行ってしまった。
クソがァァァァァ!!