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18話 上書きは簡単じゃない
大通りからの帰り、アパートまでの道のりが信じられないほど長く感じた。
濡れた服が鉛のように重いせいかもしれない。
足を引きずってアパートの階段をあがると、ドアの前で深い息が零れた。
元はといえば、麻耶が突然来たせいでこうなったんだ。
苛立ちながらドアをあけると、流れ出てきたのは料理の匂いだった。
「お帰りー」
廊下のミニキッチンにいた麻耶が、こちらを向いた。
そのまま視線を下に移し、ぽつりと呟く。
「……コンビニでなにも買ってこなかったんだ?」
「あぁ、欲しいのがなかった。ってか、なにしてんだよ」
「なにって、ごはん作ってるの」
「こんな時間からメシ食うのかよ」
歩きながら濡れたシャツを脱ぎ、洗濯機へ放り込もうとした。
だけど洗濯機が回っていることに気付き、仕方なく床に投げる。
深夜で、しかも外はこんなどしゃぶ**************
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