┊︎収録終了後
💜 side
疲れた…。
メンタル弱すぎて体力も無くなってきてるかも。
早く家に帰って休みたい…。
💜「…帰ろ」
衣装を私服に着替えて帰る支度をした。
💜「お疲れ様でした〜…」
みんな更衣室に行ったから誰もいない楽屋に挨拶をし部屋を出た。
💜「……あの針…」
💜「ほんとに康二の仕業なのかな」
💜「康二があんなことすると思えないし…」
💜「でも康二以外に有り得るのかな」
💜「スタッフからは渡されてないのに」
スタッフ 「……ね」
ん?
……スタッフ…。
いつも俺の陰口を言っている2人のスタッフ。
自分の陰口なんてやっぱり聞きたくないから早歩きをする。
スA 「うわっ、深澤いるじゃん」
スB 「え、まじで?」
うわー、…最悪だ…。
💜「……、」
スA 「…あー、今の聞いてました?」
💜「いや……別に……」
スB 「声ちっさ、聞こえねーよ 笑」
スA 「おい、」
スB 「いいじゃん何も言ってこないし」
スB 「なあ、いつ辞めんの?」
💜「…え……、」
スB 「お前以外みんなダンスも歌も頑張ってるしドラマも出てるのに」
スB 「お前は何してんの? 笑」
スB 「オフの日は女とでも遊びまくってるわけ? 笑」
スB 「もしかして枕?それとも闇バイトとか?だからあんなに物買えてんの? 笑」
スA 「絶対そう 笑」
💜「そんなことしてないです」
💜「あの…今日の衣装に刺さってた針ってもしかして 」
スB 「針?なにそれ?」
スA 「衣装に針刺さってたの?俺らまじで知らないしそれは 笑」
スB 「メンバーにまで嫌われてんの? 笑」
💜「っ……」
スA 「あ、おいっ、向井さん来た」
🧡「ふっかさー…ん?」
🧡「あ、スタッフさんや!どうしたん?」
スA 「深澤さんの相談にのってたんですけど…」
スA 「あっ、でも…”向井さんには”言わない方が良かったですかね… 笑」
スB 「そうだよ、お前やめとけよ 笑」
🧡「え?なに?なんや?」
🧡「…ふっかさん悩み事あんの?」
🧡「なら俺らに言ってや」
🧡「なんでも聞くで!!」
うるさいうるさいうるさいうるさい。
俺の事嫌ってるくせに。
知らん顔して嫌がらせしてるくせに。
俺にベタベタ触ってきて…本当は俺に触りたくもないくせに。
💜「…っ、離せよっ、!」
🧡「え…ふっかさ…」
💜「もう、話したくない…」
俺は康二の手を振りほどいてそのまま走って帰った。
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🧡 side
🧡「ふっかさん…、」
ふっかさん、…もう俺と喋りたくないって言うたよな…。
ほんとに俺なんかしてしまったんやろか…
あんなに苦しそうな顔をしたふっかさんを見るのは初めてだった。
あんな顔をさせてしまって、ほんとに重大なことをしでかしてしまったのだろうか。
スA 「大丈夫ですか?」
🧡「え?…ああ、大丈夫です」
そういえばふっかさんの相談聞いてたって言うてたよな?
🧡「…あの、ふっかさんの相談ってなんだったんですか?」
スA 「え? 笑」
スB 「……ああー、言ってもいいかわかんないんですけどー…」
スB 「深澤さん、メンバーのこと目障りだとか嫌いだとか俺達に愚痴ってきましたよ…」
スA 「俺らも一応止めたんですけどね…」
🧡「え?ふっかさんが…?」
スB 「はい」
スB 「メンバー全員の悪口を…」
🧡「そうなん…」
🧡「……わかりました、教えてくれてありがとうございます…では、…」
…嘘や。
ふっかさんに嫌われてるんか…俺達…
メンバー全員の悪口って…照兄のことも…?
いや、ふっかさんは人の悪口を影で言うような人やない…。絶対。
でも、じゃあなんで俺はあんなこと言われたんやろ…
それに、スタッフさんも少しニヤついてる感じがしたんやけど…気のせい?
🧡「ああ…もう、分からへん…。」
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💛 side
┊︎楽屋
🧡「…ただいま、」
帰った辰哉を急いで呼びに行った康二が楽屋へ戻ってきた。
辰哉の姿が無かったことにも驚いたが、それ以上に康二の顔が引きつっていたことに深く驚いた。
💛「え、いや…辰哉は置いといて…どうした…?」
🧡「…照兄……、」
🧡「俺ら、ふっかさんに嫌われてるかもしれん…。」
💛「え?」
康二の口からは心臓が飛び出るほどに驚く一言がでてきた。
すぐに康二から話を聞いた。
💛「それで…辰哉は康二のこと突き飛ばしたの?」
🧡「突き飛ばしたというか…うん、まあそうやね…」
💛「俺達なんかした…?」
💙「絶対何もしてない」
🩷「ふっか大丈夫かな…」
💛「……もう、俺辰哉の家行ってくる」
🤍「全員で行っちゃおうよ」
こうして俺達は辰哉の家へと向かった。
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┊︎辰哉宅
俺は、マンションのエントランスホールでみんなに黙ってるよう言ってインターホンを押した。
💜「…はい」
💛「辰哉」
💜「……照?」
💛「うん、俺。」
💛「話がしたくて、いれてくれない?」
💜「…何の話?」
💛「康二から聞いた。」
💜「……俺から話すことは無いよ…」
💛「辰哉お願い、話したい」
💛「何にそんなに悩んでるのか教えて欲しい」
💜「…照達が1番分かってるでしょ」
💜「照達のせいだよ…」
💛「わかんない、わかんないから聞きたい」
💛「辰哉に嫌われたままじゃ嫌だよ」
💜「何それ…俺のセリフだよ」
💜「もういいから帰ってよ」
💛「帰らないよ、話するまで」
💛「入れてくれないならずっとここにいるから」
💛「朝になっても、死ぬまでずっと」
💜「…嘘のくせに」
💜「全部」
💛「嘘じゃない、本気」
💛「辰哉と話せないなら死んだ方がまし」
💜「…もう、わかったよ……ずっとそこにいられちゃ困るし…」
💛「ありがとう」
エントランスホールのドアを開けてもらった。
もちろん、俺だけじゃなくてみんなも凸るつもりだ。
少し強引だったが、何も話そうとしない辰哉にはこのくらいがちょうどいい。
💜「…ひか…る!?」
💜「なんでみんないるの…!?」
💛「みんなも辰哉と話がしたいって」
💜「っ…やだ、それなら帰って」
辰哉はドアを閉めようとしたが、間に足を挟んで止めた。
💜「もうっ…なんなの……、」
💛「帰る気ないよ、みんな。」
🧡「…ふっかさん……ちゃんと話しよう」
💜「……っ」
ドアがゆっくりと開いた。
俺は辰哉の部屋に入った瞬間、細い体を抱きしめた。
💜「離して……」
💛「ご飯食べてる?」
💜「食べてるから…。」
💛「…そう」
💜「話って」
💛「……」
💚「ふっか、俺達のこと嫌いなの?」
💜「え…」
💜「なんで?」
🧡「ふっかさん、俺達のこと目障りって……」
💜「なにそれ、そんなこと思ってない」
💜「逆に…」
💙「…?」
💜「なんでもない」
💙「なあ、俺達はちゃんと話しに来てんだよ」
💙「言いたいことあるなら言えよ」
💜「何も無いって…。」
🩷「俺達のこと嫌いなら…治すから、なんかしちゃったなら教えてよ」
❤️「言ってくれないと俺達わからないよ」
🖤「……ふっかさん…?」
💜「だから、嫌ってないってば…!!」
💜「それに…何かされたとかそんなのないから…っ」
💙「いつまでそんな苦しくなるだけの嘘つくの?」
💙「俺達のこと信じてないの?」
💙「何十年もやってきてるのに」
💜「信じてるっ…信じてるよ……」
💙「信じてないからこうなってんだよ」
💙「照にすら何も言わないとか有り得ねえだろ」
💙「照が1番お前のこと心配してんだよ」
💙「照もお前に一生隠し事されてちゃ疲れるだろ」
💙「捨てら……」
❤️「翔太!!」
❤️「…それ以上は」
💙「…っ、ごめん」
💙「ふっかごめん言いすぎた…」
💜「…いいよ……俺が全部悪いから…」
💜「俺なんか…ここにいちゃいけないから…」
💛「辰哉?」
💜「ごめっ…ごめんなさい……っ、」
💜「俺なんか…最初からいなければ……っ」
💛「辰哉……そんな事言わないでよ…」
💛「辰哉がいなきゃ俺死んじゃうよ」
💜「ぅ…っ」
辰哉は声にならない嗚咽を漏らしていた。
辰哉のこんなに弱った姿を初めて見たから正直驚いた。
そこまで辰哉を苦しめているものはなんなのか。
俺達なのか、はたまた別のなにか…誰か?
今度こそ辰哉からちゃんと話を聞こうと思ったが、泣き疲れたのか俺の腕の中で眠っていた。
みんなももう遅いから、と辰哉の家に泊まっていった。
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遅くなりました🙇🏻♀️🙇🏻♀️
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