それから俺たちは、風呂で体についている体液を洗い流し、汚れてしまったベッドを片付けた。
その間2人には特に会話はなく黙々と作業が行われた。
体を重ねて得たのは、一瞬の快楽と、後悔と、激しい喪失感。
涼ちゃんの目線をみると、申し訳なさやいたたまれなさを感じているんだろう。ふと目が合うとバツが悪そうな顔をして顔をそらされる。
「涼ちゃんあのさ…。その今日のことは、絶対2人だけの秘密にしようね。」
「あ…う、うん!それはもちろん…。」
涼ちゃんが自分の指を交わらせながら、小さな声で答える。
「それと…。」
俺は、悪魔の契約とも言える様な提案をした。
「俺今日凄くよかった…。この先誰とも愛し合えないって思ってたから。シてくれたのが涼ちゃんでよかった。よかったら、、また寂しくなった時シてくれたり…する?」
「えっ、もっもちろん!!」
涼ちゃんの顔がパァッと輝く。
愛情はない欲だけの行為なのに、それでもと涼ちゃんは嬉しそうに笑う。本当に健気。元貴を思う俺自身をみているようだ。
俺たちの思いが通じ合うことは今までもこれから決してもない。
俺は涼ちゃんの好意を利用して、自分の欲をみたす。 そうじゃないとあまりに苦しくて生きていけないから。
この気持ちが元貴に悟られない様に、世間にバレないように、3人で居続けるために、使えるものはなんでも使う。
この居場所を誰にも壊させはしない。
fin
終わらせ方むずい〜〜!!!しかも、❤️さん以外絶望しかない!!誰も報われない!バッドエンド!!!いや、メリバ??
3人にはそれぞれの想い人がいて、全然報われない恋があってっていう話を書きたくて伝わっていれば幸いです…!
コメント
4件
おぉ…早い早い💦追いつけなくて一気に読ませて頂きました! 切ないお話だったんですね… 苦しい感じ…伝わりました 終わり方、難しいですよね!終わらなくて長くなりがち🤭分かりますよ〜✨