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「…な、なんで、?」

普段の表情を崩して、不安そうな顔でそう聞いてくるサキュバスさん

「…いいでしょう?…当初の、貴女がやりたかったことですよ。」

「い、いや、!!で、でも、シスターさんは…」

何か言いたげだったが、彼女は私の表情を見て、言葉を詰まらせた

「……そっか、」

そう呟くと、少し考えた表情をした

「…確かに、わたしは最初、シスターさん、貴女を抱くために来た。」

「今だって、隙があったら襲ってやろうとか思ってる」

「…だったら好都合じゃないですか。」

「ちがう!!」

彼女は少し大きな声を出した

「…わたし、人間なんて悪魔に搾取されるだけの生き物だって思ってた」

彼女は続けた

「…正直、わたしは人が嫌い」

「だってそうでしょ?人間側からすると、ただの食料みたいなのが暴れたり喋ったり攻撃してきたりするんだよ?」

「…最初は、どうせシスターさんもそういう人なんだとおもってたけど……」

「……あーー!!!なんて言ったらいいんだろ!!!」

彼女は少し考えていった

「シスターさんは!他の人となんか、違う気がする!」

「…それって、どういう、…」

「……人ってね、汚れてるの。すぐ人を陥れようとしたり、色々。」

「わたしは悪魔。だから、どうせなら汚れてない人も汚してやろうってここに来た。…まぁ。想像とはちょっと違ったけど、」

「…でも、なんでだろ、」

そう言うと、彼女は私の手を少し握った

「…貴女だけは、汚したくないって思った」

「……、!」

彼女は私より大人だった

なにも考えていないように見えて、実は色々考えている。

…だから、私は⸺

「……です。」

「…え?」

「もう疲れたんですっ!!」

「!!」

驚く彼女を気にせず続ける

「思えば産まれてからずっとこうです、毎日狂ったように神頼みして、信頼できない周りに取り繕って「良い子」として生きてきて…」

「良いことなんて…なかったんです」

「シスターさ…っ」

「…でも……なんで…」

頬に重たい粒が走るのを感じる

「…せっかく友達になれるかもって思った人と一緒にいる事すら…許されないんですか……。」

「………!!!」

「……ねぇ、サキュバスさん…、」

そう言いながら彼女を押し倒す

「えっ゛……!!!?」

「……わたし…」

「サキュバスさんのこと好きになりたい……」

「……!!」

彼女の頬に私の涙が伝う

ああ、私、何してんだろ。

「……シスターさん…」

何かを意気込んだような顔で彼女が私をぐっと抱きしめた

「?!」

「ほら、疲れてるんでしょ?」

そう言いながら私を彼女の隣に倒す

「そんな人はもう寝なさい!私も病人(?)犯すほど鬼ではないわ!!いや…悪魔であるんだけど…」

そう言うと、彼女は私の方を向いた

「もうさ、最悪逃げれるんだったら逃げたらいいじゃん、いや、そんな簡単な事じゃないのは分かってるけどさ…」

「わたし、よく分かんないけど他人よりシスターさんのほうが大切だから!!いつでも助けにくるから、」

「…!」

ああ、本当に

「……ふふ、っ、」

私は、この人に弱い

「…じゃあ、一つ、お願い聞いてもらっていいですか」

「えへへ、なになに?」

「……これからも、会いに来てくださいね」

「え!そんなこと?勿論に決まってるよ!!」

そんなことを言いながらその日は少し、いつもより近くで、二人で笑い合った







朝起きると、彼女は居ない

(帰ったのかな?)

そんなことを思いながら、外へ出る

扉を開けると、見慣れた人が居た

「あ!〇〇ちゃん!!」

「…?どうなされたのですか?」

「〇〇ちゃん…辛かったよね…。」

「…?な、なんのことですか…?」

「〇〇ちゃん、あの…例のサキュバスに目付けられてたんでしょ?」

「……っ!!」

信頼そうに彼女は続けた

「でも安心して!もう上には報告してるし、」







「そのサキュバスも、もう来ないから」







「……………え、……?」

サキュバスに目をつけられたシスターの話

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