TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

💚サイド


『お前だけ幸せになるなんて許せない。』


『生きてる価値なんてないでしょ。』


やめて…。


もう、これ以上言わないで…。


ずっと暗闇の中。


大好きだったお母さんとお父さんの声がする。


その声でずっと罵倒されている。


💚「やめて…お願いっ…。」


その声でそんなこと言わないで…。


『…平!…亮平っ!?』


💚「だ、誰…?」


聞き覚えのある声がする。


『亮平っ!?しっかりして!?』


『ねぇっ!』


💚「はぁ、はぁ…」


気がつくと隣には蓮くんがいた。


頬が涙で濡れていた。


さっきまでのは夢だったのだと気がつく。

🖤「大丈夫?うなされてたよ?」


心配そうにこちらを見つめている。


💚「あ…ごめっ」


🖤「謝らなくても良いから。怖い夢見たんだよね…?」


💚「うん…。」


ここ最近、またこの夢をよく見るようになった。


たっくんとのこともあって寝不足が続いている。


🖤「眠れるまで隣にいようか?」


💚「ううん。それは大丈夫。」


そんなのドキドキして逆に寝れない。


🖤「そっか…。じゃあ、なんかあったら起こしてね。ニコッ」


💚「うん…。ごめん、迷惑かけて…。」


🖤「大したことないから気にしないで?おやすみ。」


そう言って部屋を出て行った。


自分の心に余裕がない時によくこの夢を見る。


精神的にも肉体的にも限界に近いんだと思う。




🖤サイド


ふっかに宣戦布告されて数日。


ここ数日それのことで頭がいっぱいで他のことに手がつけられない。


今日も夜中になんとなく目が覚めてしまった。


…隣からなんか声聞こえない?


苦しそう…。


亮平!?


🖤「亮平!…亮平!?」


💚「嫌っ…やめて…お母さんっ!」


両親の夢を見ているんだろうけどすごく苦しそう。


💚「ううっ!」


🖤「亮平!?しっかりして!?」


🖤「ねぇっ!」


💚「はぁ、はぁ…。」


目が覚めたようですぐこちらに気づいた。


涙で顔が濡れている。


🖤「大丈夫?うなされてたよ?」


💚「あ…ごめっ」

🖤「謝らなくても良いから。怖い夢見たんだよね…?」

💚「うん…。」


🖤「眠れるまで隣にいようか?」


💚「ううん。それは大丈夫。」


🖤「そっか…。じゃあ、なんかあったら起こしてね。ニコッ」


💚「うん…。ごめん、迷惑かけて…。」


🖤「大したことないから気にしないで?おやすみ。」


迷惑だなんて思ってない。


むしろもっと迷惑かけてよ…。


頼ってよ。

















loading

この作品はいかがでしたか?

283

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚