テラーノベル
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ザッザッザッ
雪を踏みつける音が鳴る
「ふーっ、……」
正直言うと、俺はこの季節がそんなに好きではない。
辺一面銀世界で綺麗なのは好きなんだがな……
『とーます〜?』
遠くかららーばの声が聞こえる。
まったく、筋肉があるんだから、少しでも雪を退けるのを手伝ってくれてもいいのに。
寒いから外に出たくないんだってさ。
「はーい今行く」
ーーー
『遅い〜、あ、でさ、今日の撮影なんだけど_って、なにそれ』
らーばが指した指の先にあるのは雪掻きの時にできた怪我。
とは言っても、後ろに下がる拍子に転んで、倉庫の角に手首を軽くぶつけて痣になっただけだ。
「あー、これ?雪掻きの時ぶつけちゃって、」
『何やってんだよ……んーーーー!こっちこい!』
「ちょっと!?」
手を引っ張られて、無理矢理包帯をぐるぐると巻かれた。
「なにもそこまでしなくても……」
『だって痛そうなんだもん。』
「それ言ったららーばのその手の切り傷も!」
『俺はいいもーん』
はぁ……こいつは無駄に過保護なんだから。
『いい?明日からは俺が雪掻きするから』
らーばは俺の手を握って、目を見て、真剣そうにそう言った。
「はぁ?外出たくないって耳が痛くなるほど言ってたじゃん」
『とーますが怪我するなら俺がやる!』
「あー……はいはい」
本当に、どこまでやれば気が済むんだか、コイツは。
まぁ、雪掻きをしなくていいのは楽だから感謝〜♪
ーーー
おわりです
友達からのリクエストでした〜
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えいと@1ヶ月間妹書いてます