テラーノベル
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第2話!
💙 目線
日に日に弱っていくおばあちゃんとお腹が空いたと体が泣く音。
電気代を節約するせいで寒い部屋の中、薄っぺらい布団の中で体を縮める。
俺たちはおばあちゃんの年金で暮らしているから決して裕福ではない。
そのせいかご飯もほとんど肉や魚が買えなくて、ほぼお湯のような味噌汁と、かさ増しするためにたくさん水を入れて炊いたせいでシャバシャバのお米を食べる日々が続く。
味がしない。
美味しくない。
みんなは給食を食べてるけど、給食費は高いから。
いつも給食の前に帰るのが日常。
この前だって、
「滉斗くん、あのね、明日の遠足なんだけど、
ちょっと色々あってね、滉斗くんは明日お休みでいいよ。」
「え、」
「あ、わかりました、」
別にいいし。
別に、どうせお弁当持ってけないからお腹空くだけだし。
どうせみんなでお菓子交換するんでしょ?
お菓子は高くて買えないから。
逆に寂しくなるだけだし。
知ってるよ、別に違う言い方しなくてもいいんだよ先生。
お金がなかったんでしょ?
遠足はお金がかかるから。
別に行かなきゃ死ぬわけじゃないし。
でも、
でもなぁ、
「行きたかったなぁ、、、、」
溢れそうになる涙をグッと堪え、給食のにおいがする前に帰る。
家に帰ったらばあちゃんに薬飲ませなきゃ。
洗濯して、雑巾かけて、ばあちゃんをお風呂に入れなきゃ。
「あらぁ、ひろと、おかえりなさい」
「ただいま、ばあちゃん」
ばあちゃんの顔をみたら泣いてしまいそうだったから一生懸命見ないようにする。
「ばあちゃん、薬飲んでね、ピンクの丸いやつね。」
「あああ、違う違うそれは鉄剤でしょって、こっち、CRって書いてある方ね」
「うーん、字がちっちゃくてよく見えないねぇ。もう長くないかもしれないねぇ。」
でた。
最近のばあちゃんの口癖。
本当に良くない。
それが本当になったらどうするつもりなんだよ。
もう無理だ、まともにやってたらしんじゃう。
いつも通りシャバシャバのお米を体に捩じ込んで、
無心でばあちゃんを風呂に入れて、
トイレをさせて、
眠らせた。
「おやすみ、滉斗。」
「ん、おやすみ」
、、、静かだ。
夜の闇が背中にぴたりと張り付いて、寒いはずなのに汗が止まらない。
本当にばあちゃん死んじゃったらどうしよう。
おれはどうすればいいんだろう。
居てもたってもいられなくなって家を飛び出した。
寒いな、何か上着を着てくればよかった。
真夜中に入れるお店もないだろうし、
もう家に帰るしか、、
いい匂いがする。
どこだろう。
なんの匂いなんだろうこれは。
匂いに誘われて足が動き出す。
美味しそうな、なんだろう。
俺の知らない食べ物かな。
そしておれの足は一つの店の前で止まった。
『にこにこ』
なんだ、これ。
こんな店、あったっけ?
不恰好な看板にでっかくニコちゃんマークが書いてある。
いいな、あったかそうだな。
でも今、お金持ってないや。
帰るしかないな、
「君!どうしたのさ!」
うぉ、びっくりした。
中から人が出てきた。
髪が紫で、後ろで束ねてる、男?女?わからない。
やばい人だったらどうしよう。
優しそうな顔してるけど、ちょっと怖いかも、
『ぎゅるるる』
や、やばい、お腹なっちゃった、
「あ〜!お腹空いてんのね!どうぞ!こっちおいで!」
一旦切ります!
バイバイ👋
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