テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
あべさく正義♡
42
junp_Sn-Fk.
5,356
夢花𓂃𓂂ꕤ*.゚
1,190
#あべさく
夢花𓂃𓂂ꕤ*.゚
9,924
現在
sk「もう二度と、阿部ちゃんに関わらないで欲しい。ていうか、前もそう言ったことあるね。どうして会おうとしたの?」
mg「ごめんなさい、完全に俺の欲です。ちゃんとお別れをしたくて」
sk「目黒は誠実だからな〜。だと思ったよ」
佐久間くんは相変わらずだ。目を細めて表情筋を全部使って笑う。それでも、今の俺の前ではどこか遠い目をしている。心から笑っていない。
sk「分かってると思うけど、阿部ちゃん、記憶喪失なんだ」
mg「はい…」
sk「ただ、忘れてるのは、あの事故から1年前までの記憶だけ」
mg「えっ…」
sk「でも、その期間を忘れたことで、阿部ちゃんの人生は楽しい記憶が多い。嫌なことは忘れてる」
mg「…」
sk「俺は、阿部ちゃんに前を向いてて欲しいって思ってる。過去に引っ張られず、自由に生きて欲しい。だから、目黒は身を引いて欲しいんだ」
約束を破ろうとしたのは俺の方。佐久間くんに内緒で亮平に会おうなんて、悪役の考えることだ。こんな俺に、もとから亮平に会う資格なんてなかったのだ。
sk「じゃあ、この辺で」
mg「えっ?」
sk「というより、本当にお別れの可能性もあるもんな。今までありがとう」
佐久間くんが言った「ありがとう」の意味が分からなかった。感謝されることなんてしてないし、ましてや、亮平や佐久間くんを傷つけた。なのに、なんで最後まで感謝してくれるの?俺は謝らないといけないのに…
佐久間side
カフェから出て帰路につく。目黒はいい奴で、本当に阿部ちゃんのことを好きでいてくれた。そんな目黒に強く当たってしまっている自分が嫌いだ。
家に帰ったら誰もいなくて。ああ、阿部ちゃん、目黒に会いに行ったか。いるといいね
kj「おお!さっくん!早かったなぁ」
sk「お目当てのアニメグッズがなかったんだよ〜」
kj「そうやったんや、阿部ちゃんも今出かけたとこやで」
sk「あれ、康二予定あるんじゃないの?」
kj「今から仕事の手続きに行くねん。ていうか、阿部ちゃんが出かけるの早いだけやん」
sk「確かに。阿部ちゃんは絶対15分前行動だからな〜」
kj「やべっ!もう行かなアカン時間や!ほんなら行ってきまーす!」
sk「いってらっしゃーい!」
ごめんね、阿部ちゃん、目黒。俺はもう、どうしたらいいか分かんないや。
その日の夜
kj「じゃあ俺帰るな。これ阿部ちゃんに伝えておいて」
sk「おっけー」
kj「てか、阿部ちゃん遅いなぁ。相当話が盛り上がってるんやろか」
ガチャ
ab「ただいまぁ…」
kj「おお!おかえり!どやった?」
ab「うーん…来なかった。急用でも入ったのかもしんない」
kj「そっかぁ、連絡もつかんもんなぁ」
ab「会えないのかな…」
kj「諦めたらアカン!確か、株式会社Snowって言ってたかな?そこに行けばおるんちゃうか?」
ab「でも、仕事の邪魔だよ。また連絡できるタイミングが来たらその時にする」
kj「そっか〜…」
ごめんね、阿部ちゃん。多分、目黒に会ったら、阿部ちゃんは全部思い出しちゃうでしょ?俺はそれが嫌なんだ。俺のエゴかもだけど、今の阿部ちゃんは十分楽しそうだから、これから山場がなくても、このまま、普通の生活を過ごせばいいんだ。
目黒side
あれから、結局カフェを出た。ごめんね、亮平。会いたかったよ。でも、今の俺じゃ、亮平に嫌われるから。またどこかで会えたらいいな…なんて、あるわけ無いか。そんな運命の出会いなんて。
ピロリロリン
fk「めめ!どうだった?会えた?」
mg「ふっかさん…」
fk「どうした?」
mg「…逃げちゃいました」
fk「えっ?」
mg「会いたかったですよ、もちろん。でも、俺は会う資格なんてないから…」
fk「引きずってんの?あの事故のこと」
mg「だって、俺がちゃんと支えていれば、俺が隣で話を聞いていたら…」
fk「それはそれ!これはこれ!」
mg「!?」
fk「本当なら、お前がどうしたいかでいいって言う場面かもだけど、そんなこと言ってもまたお前逃げるだろ?」
mg「…はい」
fk「だから、今回ばかりはこう言うね。阿部ちゃんが会いたいって言ってんの。だから会ってあげなって」
佐久間くんの頼みに惑わされて、どうしたいかが分からなくてっていた。でも、ふっかさんの言う通り、亮平は会いたいと言ってくれた。会わなきゃいけない。そう思った。
fk「連絡はどうにでもなる。めめは会う準備だけしとけ」
mg「っていうか、ふっかさんが会いたいだけじゃないんですか?」
fk「バレた?わら」
fk「でも、まず会うのはめめじゃなきゃ」
でも、その時に思い出した。確か、佐久間くんが言っていた。
sk『忘れてるのは、あの事故から1年前までの記憶だけ』
つまり、ふっかさんとの記憶は忘れてないということ。気づいてしまったら、ふっかさんが羨ましくなって…
mg「ごめんなさい、今は、一人になりたいです」
fk「あっ、ごめんごめん。じゃあな」
背中を押してくれたのに、会えるって言っくれたのに、なんでふっかさんに八つ当たりしたんだよ!自分のことを嫌いになりそう。嫉妬して、羨ましがって、自分が醜い。
でも、今思えば、この時が一番辛かったね。よく頑張ったよ、俺。
コメント
2件

🩷言う事もわかるけど でも😭💦 🖤可哀想😢 続き気になります。
むり、泣いちゃった😭💔 めめの「逃げちゃいました」のとこがもう…胸ギュッてなったよ…。亮平に会いたいのに会えない、自分を責めてるめめが痛いほど伝わってきて、ふっかさんの「会ってあげなって」の一言にめっちゃ救われた気がした。でも最後の嫉妬のくだり、人間くさすぎて好きだよ…この葛藤をちゃんと書いてくれるの、エモすぎる😢 続きめっちゃ気になる…!