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💙side
俺が寝ている寮の時計が2時を刺した。俺の部屋には今日4人の友達がこんな狭い俺の部屋に寝に来た,出にくいっつーの…
🚪「ギィ…」
💙「ッ…!」
扉が結構な音を出した,小規模だけど,こう言うので起きる友達もいる。ひやっとしたけど,友達はいびきを書いて寝ていた。
💙「あっぶねえ…ボソッ」
俺は急いで扉を閉め,忍足で廊下を歩いた。
俺は毎回決まってこの時間に部屋を出て談話室に向かう。
廊下の非常灯がぼんやり照らす中,談話室の明かりがぼんやりと見えた。
なんだ,また負けた。
俺は談話室に向かった。
❤️「遅かったね」
そう,ソファーに座りながら一言そう述べたのは,同じ寮の涼太だ。
紅茶を片手にまるで貴族のように座って待っていた。
💙「また負けたわ,一番乗りだと思ったのに」
そう軽口をたたき,俺は涼太の隣に座った。
涼太は紅茶を注ぎ,俺にくれた。
❤️「時計見てたら2時ちょうどだったからね。今日は英語の復習しながら待ってた。」
💙「俺ここの範囲わかんねえんだよな…」
❤️「教えてあげようか?」
💙「逆に眠くなるからテスト期間中でいいや笑」
❤️「なんだそれ笑」
笑い声が談話室に響き渡る。今日会ったこと,面白かったこと,トランプやUNOをしながら笑ったりした,時には沈黙して紅茶をすする静かな時間もある,でも気まずくはならない,なんなら落ち着く,友達って,こう言うことなのかもな。
時間はあっという間に過ぎもう時計は2時半を指していた。
❤️「もう2時半だ,あっという間だね。 」
❤️「そろそろ戻る?」
そう聞いて来た,確かにそろそろ見回りがくる,でも…
💙「いや…まだちょっとだけ……今日,あんま寝れなかったし…」
ぽつりとつぶやいた,分かってる,もう夜も遅いし,きっと涼太だって眠いはず,だけど,もう少しだけでいい,もう少しだけでいいから,この時間を終わらせたくない
❤️「ふふッ笑そう言うと思った,いいよ,後10分だけね」
涼太は優しいな,俺はありがと,と呟き,もう少しこの時間を味わった。
やばいやばい,いつもより遅れた…
くっそあの体育のゴリラ野郎…いつもより早く見回りくるんじゃねえよ…
廊下の時計を見ると10分の遅れていた。
急いで,でも忍足で談話室に向かうと涼太は1人で紅茶を入れ,音もなくトランプを並べていた。
💙「悪い…遅れた…!」
俺が謝ると,涼太は顔を上げ
❤️「今日は,こないかと思った」
と静かな空気の中涼太がぽつんと呟いた。
💙「いや,ちょっと先生に捕まりかけてさ」
と,気まずそうに俺は笑った。全てはあのゴリラ野郎のせいだ…ぜってえ許さねえ…
❤️「……ふーん,別に気にしてないけどね」
と言いながら紅茶を差し出して来た。いや無理があるだろ。
💙「めっちゃ気にしてるじゃん」
俺は笑いながらそう言った。少しだけ場が和んだ気がする。
俺たちは黙々とレポートを書いていた,時計の秒針も音だけが響く,机に向かって書いていると,涼太が口を開いた
❤️「翔太,目,充血してるよ」
と言って,俺にペットボトルを差し出して来た。
まじか,全然気づかなかったな…
💙「…昨日談話室出た後3時くらいまで勉強してたからかも…」
❤️「昨日勉強する時間なかったの?」
💙「夜でいいかなって思ってさ…」
❤️「ダメでしょ…」
💙「と言うかよく気づいたな,涼太の観察眼怖いわ…」
❤️「翔太がわかりやすいだけ」
地味な会話,地味な会話だけど,そこに“知ってる関係”の温度がある気がした
レポー トを書き終え,談話室の空気はすっかり落ち着き,机にはバラまけたトランプが置いてあった。2人ともあまり喋らず,ただただ時間が過ぎて行った。
❤️「……眠いな…」
涼太はそう言い小さくあくびをした,そろそろ戻るか,そう言うつもりだった,でも俺が口を開いたと同時に,涼太は俺の肩に頭を預けて来た。
💙「………は?」
は!?はああ!?///なにやってんのこいつ!///
俺は驚き過ぎて瞬きすら忘れてしまった。
肩の感触がやけにリアルで,いつもはちょっと距離をとってくるくせにこういう時だけなんで素直なんだよ!おかしいだろ!///
涼太の方をチラッと見た。
いやだめだ!!///近すぎるだろ!?///って言うか無防備すぎない!?///
俺の顔は今とてつもなく真っ赤だろう,でも俺は身じろぎ一つせずに耐えた。
動いたら起こすし…変に意識してるって思われるのも…なんか…負けな気がする…
いや…まあ勝ち負けなんてないしな…
自分で自分にツッコミつつ,俺は目線を涼太とは反対側に逸らした。
反対側を向いていれば気にならない,はず…なのに…
涼太の髪が少し触れて来て,紅茶の甘い香りがふわっと鼻をかすめる
あああ!もう!///距離感おかしすぎんだろ!///
でも…嫌じゃない…
むしろどこか安心する自分がいた。ああ,ちょっとだけ腹立つわ〜…
💙「……調子狂うわ…///」
小声でぼやいても,涼太はぐっすり寝たまま。
顔は穏やかで,きっといい夢でも見てるのだろう…こっちの身にもなれってんだ…///
俺はふぅ…とため息をついて,こっそり涼太の頭の位置を固定してやった。
そして,そっと背もたれに寄りかかりながら
💙「……俺の肩,寝心地良くないと思うけどな…全く…」
って呟いた,でもその声は優しく,ちょっとだけ照れ気味だったと思う。
俺の声は夜の静けさにすーっと溶けて行った。
談話室から光が差し込んできた。
テーブルにはからになったマグカップ,散らばったトランプ。
俺たちは眠い目を擦りながら,無言で立ち上がった。
💙「やばっ…もう外明るいじゃん…小声」
❤️「…寝落ち寸前だった」
俺たちは笑いながらスリッパの音を立てないように歩き出した。
薄暗い廊下を進んで,部屋に戻るとしたその時,曲がり角から
『コツ… コツ…』と規則的な音が響いた。
この足音的に…規則に厳しい数学の先生なんじゃ…
俺たちは目を合わせた
💙「え,やばくね?(小声)」
❤️「静かに。こっちの階段に回り込めば行ける…(小声)」
俺たちは息を殺しながら音を立てないように廊下の反対方向にダッシュした。
足音を忍ばせながら物音を立てないように,階段の影に隠れた
俺は息をひそめて
💙「スパイ映画かよ…」
と呟いた,そしたら苦笑いしながら
❤️「翔太,息でかい」
とそんな話をしていたら足音が遠ざかって行った。
俺たちはそっと談話室方面とは逆の方向に戻った。
笑を堪えながらも心臓はドキドキしていた。
💙「なあ,俺らさ,なにやってんだろ」
❤️「別に。朝の空気を吸ってただけ」
あくまで平然と答える涼太に俺は笑ってしまった。そんなこんなしていたら寮の分かれ道まできてしまった。別れる直前涼太が口を開き
❤️「…今日の夜,くる?」
💙「おう,当たり前だろ」
俺は少し笑ってそう答えた
土日がすっかり終わり,月曜日,久しぶりの学校,昼休み友達と話していると不意に友達がニヤニヤしながら
『なあ,昨日の夜,談話室にいたよな〜?』
と,話題を振って来た,他の友達も俺も聞こえた!と共感した,
俺はピクッとなってしまい
💙「はあ!?い,いねえよ!寝てたし!俺11時頃には寝落ちしてたからな!?」
早口でそう答えた,突然のことに驚きが隠せないでも涼太は紅茶でも飲んでそうな落ち着きで
❤️「ん〜…どうだったっけ?覚えてないや」
って言いやがった,優雅すぎるだろって!でも友達はじーっと見ながら
『へえ〜…?でもさあ,夜中に笑い声聞こえたんだよなあ〜。結構はっきり』
『喋り声も聞こえた!翔太の声にそっくりだったぞ!』
って,友達が問い詰めて来た。
俺はあたふたして
💙「ちょ,まじ?いやいや!それ多分上の階じゃね?あの,上の階のやつ良くゲームするって聞くし…!」
完全に目が泳いでしまった.内心大パニックしてると涼太は
❤️「証拠でもあるの?」
ってゆるく微笑んだ
おい!バレたらどうするんだよ!俺の肩にもたれかかって寝たこと言ってやろうか!?
💙「お前なあ…!そう言う言い方やめろって…!(小声)」
俺は涼太の袖をつんつんさせて小声で言った
なんでこいつは落ち着いていられるんだよ!おかしいだろ!
友達はニヤニヤが止まらない,こりゃバレたな…最悪だ…
『ま,いっか。次は録音しとこっかな〜?』
はあああ!?なに言っちゃってんのこいつ!!
💙「ちょ!お前やめろ!」
俺は本気の焦りでそう主張した,俺はガチで焦ってるのに,涼太は爆笑。
こいつ…!こっちの身にもなれ!このロイヤル貴族!!
俺は心の中でそう叫んだのであった
“ただ,涼太の出してくれた紅茶を飲んで,くだらない話をして,ちょっとだけ眠くなる”
“それだけの時間が,なんでこんなに安心できるのだろう。”
“何でもない夜に,何でもない話をできる相手がいるのって,案外すごいことなのかもしれない ”
俺は教室の窓の外を眺めながら,そんなことを考えたのであった
〜fin〜