【ぷりっつ視点】
俺の膝の上で、俺の最愛の人が泣いている
俺を泣きながら抱きしめて「好き」と呟く
そんな君を俺は可愛いと思ってしまう
辛そうに泣く君を止めることなく
ただ、ただ眺めている
何故こうなったのかそれは少し前に遡る
チャイムが鳴り響き、机や椅子をガタガタと下げる音
バタバタと帰る同級生、ガヤガヤと騒がしくなる廊下
いつも通りの日常
やがて時間が経ってあたりは静まりかえる
そこで君はゆっくりと静かに俺に近づく
「ぷりちゃん!一緒に帰ろ〜!」
可愛いオッドアイをきらめかせ、嬉しそうに尻尾を振る
「莉犬くん!一緒に帰りましょ〜!」俺は笑顔でそう答える
そこに邪魔な同級生が割り込んできた
「ぷ、ぷりっつくん…!あのっ今日も大好きです!」
それだけ言うと女はパタパタと立ち去る
これもいつもの事。俺のファンらしい
莉犬くんはそんな女を見て何も言わず俺と帰る
他愛もない雑談をして家に着く
君と俺が一緒に暮らす家。
お互い家が近く、お泊まりを続けてたら気づけばこうなってた
俺としてはラッキーだけど
家に入った莉犬くんはまずこう言う
「今日も来たね。あの子」
莉犬くんの言うあの子ってのは
俺のファンでいつも告白してくるさっきの女
莉犬くんはそう言うと俺を椅子に座らせて俺の膝の上に乗る
「ぷりちゃんの特別は俺なのに…!」
「なんで!!俺のぷりちゃんに近づくんだよ…!」
そう言いながら俺に抱きつき泣き始める
そう。俺と莉犬くんは付き合ってる
嬉しいことに
莉犬くんは嫉妬深い
まぁ俺がそうなるようにしたんだけど
莉犬くんは泣きながら
「ぷりちゃん好きだよ」「俺のぷりちゃんなのに」
と呟き続ける
辛そうに泣く君を
俺はただ眺めている
だって可愛いから
止めたくない
俺の事で頭をいっぱいにして泣いてる莉犬くん
可愛くて仕方がない
俺はぞくぞくするのを感じながら莉犬くんを眺めている
きっと今、俺はきもい顔してるだろうなぁ
そんなことを思いながら
ふとすると莉犬くんの嗚咽が聞こえる
そろそろまずいと気付き莉犬くんを止める
「莉犬くん!俺は莉犬くんしか見てませんよ!」と言って。
少しの間撫でながら「俺も好きですよ」と言い続けると
莉犬くんは落ち着いたように切ない顔で笑う
そんな笑顔も大好きだ
俺の事で頭をいっぱいにして泣いて
俺の言葉で笑う
なんて可愛いんだろう
きっとあの子は俺が止めてって言えば告白を止めるんだろう
だけど俺はあえて止めない
だって莉犬くんのこの可愛い瞬間が見れなくなるなんて
たまったものじゃないから
コメント
1件
好きすぎます…ぶくしつです