202〇年 12月2日 17時52分
自転車を押しながらすっかり暗くなった空を見ながら私は、なぜ自分が生きているのか考えた。
でも、考えれば考えるほど分からない。
誰も愛してくれなかった。
私は誰かの1番になることは一生できないのだと、まだ15年しか生きていない人生で悟った。
私は両親からの最後の誕生日プレゼントの自転車を投げ捨て、そのまま走った、いや、逃げたのかもしれない。
このまま走ればどこかに行けると信じて私は走ったんだ、そうずっと信じ続けていたんだ。
ずっと、ずっと、、
走り疲れても走った、転けても走った、訳もなく涙が出そうになっても走った、無我夢中に走り続けた。
それでも、私の前に現れたのは鬼だった。
怖い顔をした鬼だ。
怒っている、泣いている、戸惑っている、笑っている。
私は信じて走ったのに、どうして?
どうしてなの?
私は鬼がきらい、きらいだ、だいきらいだ
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