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「きゃー!こっち見てー!」
「今日もかっこいいですー!!」
いつも通りの日常
朝早くから校門付近に群がり生徒会という名のアイドルへ愛を叫ぶ
そんな集団に混じった1つのボイス
「うぁーーーい!!!」
「全然寝れなかったー!!寝不足ぅー!!」
「トン氏いい加減振り向けぇー!!」
「昨日助けてくれた緑さんありがとぉーー!!」
「人生楽しぃー!!」
日々の鬱憤や思いを一通り叫び終わった所で下駄箱へ
一応昨日助けてくれた緑さんへの感謝も伝えておく。
聞こえてないだろうけど
「もうっ…無理っ…生きていけないっ!」
「今日もゾム様がいないなんて…!!」
「一体どこにいらっしゃるの!?」
??「緑さん…か。一応覚えてはくれてたんやな」
ルカ「あっ、お弁当…忘れた」
エナ「えっ、じゃあ今日は食堂行く?」
ルカ「食堂なぁ…、人多いべ?」
エナ「実は…私も忘れた!」
ルカ「えっ?お弁当?」
エナ「うん笑 こんな同じタイミングで2人も笑」
ルカ「ナイスすぎる」
エナ「じゃあ食堂行こ!」
ルカ「生徒会いるってよく聞くけど」
エナ「そうだよ!」
あぁ、トントンか…
ルカ「朝は騒いでてもらっていいけど…」
エナ「えぇ〜…ダメ?」
ルカ「昼ご飯くらい騒がしく食べたいよね」
エナ「えぇ〜…え、え?」
ルカ「食堂行くか」
エナ「えっ、やった!ありがとう!」
ルカ「私は並ぶの嫌だから購買で買ってから行きます」
エナ「はーい!席とって待ってまーす!」
購買…1年の頃は頻繁に使ってたけど最近全然行ってなかったな。
好きでよく買ってたヤツが売られなくなってからか…
「あら、ルカちゃん!久しぶり!」
ルカ「お久しぶりです!今日お弁当忘れちゃって」
「あ、そうなの!来てくれて嬉しいね」
「ルカちゃんがよく買ってたおいも無くなっちゃったからね〜」
ルカ「そうなんすよね〜」
「今何あります?」
「最近食堂の方に人が寄ってるからほとんど残ってるよ。折角ルカちゃん来てくれたからサービスしちゃおうかな!」
ルカ「え!?いいの!?やった!ありがとう!」
「お腹すいてるでしょ!いっぱい持っていきなさい!」
美味しい。美味しいけど…全部食べられるかな…
エナ「遅いよ〜!うわ、何その量!」
ルカ「サービス業」
エナ「サービス業w ルカあのおばちゃんに好かれてるもんね」
ルカ「エナは何買ったの?」
エナ「日替わり。なんだけど…相変わらず人が多くて中々…」
ルカ「大変そ」
エナ「あっ、鳴った!行ってくる!」
ルカ「はーい」
一人ぼっち
こんな量の食料持って一人で食べてんの変人だよ。
ちょっと恥ずかしいが、どうせみんな生徒会に釘付けなので…てか生徒会どこだろ
「おっ、ここ座る?」
「あっ、いいね〜」
エナが帰ってくるまでの少しの辛抱だ
そう思いながら美味しく昼食をいただいてたのに
知らん男3人組が一つ間を空けて隣に座ってきた。
やたら視線感じるし。きめー
いや、こういうの自意識過剰って言うんすよ。無でいよう
「1人でそれ全部食べれるんすか?笑」
「俺らと一緒に食べません?笑」
キター。絶対私のことだ。あー食堂最悪
ルカ「友達にあげるし大丈夫です」
こういう時の無視はあんまり良くないんですよ。評判に響く
壁を感じさせる愛想笑いで上手く場をやり過ごすのがいいんすよ
「ヒッ…」
「他のとこ行こッ…」
席変えようかななんて思ってたらいきなり男子三人組が顔色を悪くしながらどこかに行った
男子たちが見てた方向を見てみるけどなんも無い…
強いて言えば大勢の人か
えっ、待って。虫いたとか?終わった
虫じゃない説を証明するために男子たちが見てた方を改めて見てみる。
視界の端に見覚えのある緑を見つけたのでそちらの方に目を移すと…その緑と目が合った
気がした。
すぐに緑は人混みに隠れて見えなくなった。
こわ。幻覚かな…