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久々に現実逃避をしてみた。

夜空を見上げると、黄金色に輝く三日月がいる。深海の様に暗く寂しい夜空で一際目立つ黄金色。時折薄紫がかった灰色の雲の悪戯を受けているようだが、今夜と言う名の舞台の主役を星屑達に譲る気はどうやら無いらしい。

この月を見ると、どうしても彼を思い出す。リーダーであるのにも関わらず裏方に回ろうとして。

働き過ぎるのも彼の悪い癖であり、しかし良い癖なのかも知れない。

そして、同時にこの景色を見たかった。揺れる愛−光−。零れる歓喜の涙。無数の愛−ヒカリ−が集まって虹−ヒカリ−が生まれる。小さい、けれど大きな舞台の上でそれらを眺める。

嗚呼、彼は今頃何をしているのだろう。反省?後悔?否、深い闇の中。

何も無い、見えない闇の中で彼は一人。まるであの三日月の様に。

けれど、それは誰かを照らす陽でもある。時折道は霧に隠される。然し、全く見えない訳では無い。

彼が示す先に、必ず未来−ヒカリ−がある筈。

だから今は前だけを向いて、後ろは振り向かないで歩き出す。

すとぷりショートストーリー集

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