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今晩は。
黒留です。遅くなりましたね。
それではどうぞ。
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あれから少し気分も良くなって、医務室を出ようとした時、与謝野女医から
「壱番謝らないといけないのは誰か、判ってるンだろうね。」
私は勿論。と言うようにこくりと頷いた。
ーガチャ
医務室を出て直ぐに国木田君の処に向かった。敦君の心配そうな顔や谷崎君とナオミちゃんの少し気まずそうな顔、何処となく感じるピリピリとした雰囲気に私は珍しくも少し緊張感が走った。
「…国木田君。」
なんだ。と何時もの、けれど少し棘のある声で返事が帰ってきた。
「…御免なさい。それから、有難う。」
頭を下げ誠心誠意謝り、それから感謝した。暫くして国木田君の仕事の手が止まり此方を向いた。
「…お前が無事で良かったとは思う。」
だが、と国木田君は続けた。
「お前が幾ら死にたいと思っていようと構わんが、周りに迷惑をかけるのはやめろ。今迄とは理由が違う。」
私は黙って聞いていた。今回はやり過ぎだと判っていたから。
「今回どれだけ周りに迷惑を掛けた?」
今迄より多いだろうね。
「一人では対処出来ない程だったんだぞ。」
そうだよね。
「与謝野女医が駆けつけるのが少しでも遅れていたら、お前は死んでいたかも知れないんだぞ。」
判ってるよ。
「お前はもっと自分を大事にしろと何度言った」
何度も云われたさ。
「周りが心配する程の事をどうしてそう容易く出来るのだ貴様は…!」
御免ね。其処まで心配させて…
国木田君は泣いていいのか、怒っていいのか判らない顔をしていた。まるで子どもの様に。苦しそうな顔をしていた。私も謝らなければ、と口を開こうとして、やめてしまった。今は国木田君の話なのだと割り切って、黙って話を聞いた。しかし、私は思いもしなかった。国木田君から、あんな事を云われるなんて。
「_____________。」
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拝見有難うございました。次回もお楽しみに。