この作品はいかがでしたか?
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今晩は。
黒留です。
地雷様は別の作品へ…
其れではどうぞ。
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「矢張りまだマフィアなんじゃないのか。」
「え。」
と、思わず溢して否定する。
「そんな訳ないじゃないか…!」
そう。そんな訳ないのだ。私は彼に云われてマフィアを抜けた。彼が言っていた、佳い人間に成る為に。今更戻ろうとも思わない。然し、つい此方も焦ってしまい言い合いになる。
「お前のその狡猾さならそんな事だって容易く出来るだろう…!」
「どうしてそんな事を…ッ」
「お前なら演りかねない…!」
「そんなの単なる偏見と同じじゃあないか!」
「今回のお前を見ていたら疑わざるを得ないんだ…!」
「なっ…!」
「二人共落ち着け。」
その言い合いに乱歩さんが間に割って入った。
「…太宰には一週間、敦達との同居か、謹慎にしたい。」
「………。」
「社長には話を通してある。決めるのは…
「え…」
「乱歩さん、それは…!」
「幾ら妾でも賛成しかねるよ。乱歩さん。」
皆が口々に反対し、騒々しくなり始めた。乱歩さんはそれを暫く聞いてから、口を開いた。
「聞け。」
その場が静まり返った。全員が乱歩さんに注目する。
「決めるのは太宰だが、それなりに行動は制限する。」
「約束事、ですか。」
「そうだ。一週間の間に自殺をする様なら、暫く隔離だ。」
それを踏まえた上で考えろ。と一言。
私は迷っていた。敦君に迷惑は掛けられない。でも、国木田君達からすれば其れが正解なのだ。
自分の意見か。周りの意見か。
「…自宅で謹慎します。」
「…判った。」
帰り際。
コメント
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すんっっごい好きです…ぶっ刺さりました…めちゃくちゃこういうの読みたかったです!!ありがとうございます!
続き楽しみです!!