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──それから数日後。
ミスターXやホワイトがボロボロのすまない先生たちと、小さな子供たちに驚いたり、すまない先生が倒れ、数日間熱に魘されたりなど忙しかったが、やっと色々落ち着いた。
銀さんたちのクローンは、すまないスクールに過ごすようになり、元気に外ではしゃぐほど元気になった。
性格はどうやら、クローンのオリジナルとは少し違う性格らしく、いたずらっ子なブラックのクローンや、銀さんクローンに、みんな手を焼いていた。
それぞれ、クローンに名前をつけてあげていた。
銀さんクローンは“グレイ”
マネークローンは“オレン”
ブルークローンは“ブラウ”
レッドクローンは“ロート”
バナナクローンは“ゲルプ”
赤ちゃんクローンは“ベルデ”
ブラッククローンは“メラン”
皆弟のように可愛がっていた。
✵✵✵✵✵
すまない先生はぼんやり空を眺めていた。思い出すのは、あの青年。
──あの研究所からは、性別不明の焼死体しか出てこなかった。
・・・あの青年が死んだのか、それとも・・・
なんてことを考えていると、
「せんせー!手紙が届きましたよー?」
「え?手紙?」
「はい、差出人不明の・・・」
と、銀さんは手紙を手渡した。手紙には、何も書いていない。ただ様々な景色の写真。差出人不明。すまない先生は封筒の裏側を見た。
そこには、たった一言。
“すまない先生”
と。
・・・この執筆は、知っていた。
・・・これは紛れもない、自分の・・・
だが、自分が自分に出したりなんかしない。
・・・なら、これは・・・?
すまない先生は手紙を見て、微笑んだ。