孝之がインターホンを鳴らして来た。
「孝之どうしたの?青ざめた顔して。」
「昨日妹と見たんだそしたら…。」とわなわなと震えていた。
「渚ちゃんに何があったの。」愛美は聞いた。
「歌藤来てくれ。」孝之は愛美の腕を引っ張り家に上がらせた。
「渚ちゃん!大丈夫?」
「昨日からずっとこんな感じなんだ。」愛美は渚の汗を拭いた。
「お兄ちゃん、愛美さん…?」
「そうだ渚此れを握れ。」
孝之は渚の手にお守りを置いて握らせた。
「孝之まだビデオ処分してない?」
「怖くて出来なかった。」愛美にビデオを渡した。
「このビデオにきっと細工してあると思うの。」
「細工?じゃぁ誰が作ったてことか。」
二人は渚を安全な場所に移動させてビデオをつけた。
「♪母さんが一人ー。」不協和音な童謡とともにジグザグ女性が不気味に踊っている映像が流れた。
「ん?人が映ってる。」
愛美は指で示した。
「ホントとだ誰だろう?」孝之は首をかしげた。
「ビデオの製作者を探そう。」
愛美はビデオを取り出し家を飛び出した。
「危ない。」上から花瓶が落ちてきた。
「やっぱりこのビデオおかしいよ。」
「俺達で犯人を探し当てよ。」
震えている愛美を思わず抱き締めた。
「あ、ありがとう…。」
「ごめんつい…。」孝之は赤面して離れた。
「次の被害が出ないように犯人探すよ。」
「先に交番に行こ。」孝之は警察に事情を言った。
「呪いのビデオ?馬鹿馬鹿しい。」警官は鼻で笑いビデオをつけた。
「お巡りさん見続けちゃ駄目だ。」孝之は止めようとすると
「うっ…。」警官は苦しみ出し倒れた。
「どうなってるの…。」愛美は気が狂いそうになっていた。
「落ち着け細工をされていると言ったのはお前だろ。」孝之は肩を掴み落ち着かせた。
「そうだったね。」
「行こ。」二人は犯人探しを続けた。愛美は歩き疲れて眠った。
「ったく。」孝之は愛美を背負った。
「すみません此れを預けてくれませんか。」警察署の刑事にビデオを渡した。
「うーん…。」
「起きたか。」愛美は目を覚ました。
「私…寝てたの。」
「ビデオは刑事に渡した。」孝之は優しい声で言った。
「此れで犯人が見つかる…。」愛美はまた眠りについた。
「フフッ。」孝之は思わずわらった。
「あら孝之君。」愛美の母親がドアを開けた。
「家入って良いですか。」孝之は愛美の部屋に入りベッドに寝かした。
「じゃぁな。」とニッコリと笑い部屋を出た。
「ふぁ。」愛美は目覚めてテレビをつけた。
「今日の午前8時に交番勤務の柳田徹さんが窒息し亡くなりました。」キャスターはあの警官の名前を言った。
「もしもし矢崎ニュース見て。」孝之に電話をかけた。
「今テレビつけたあの警官柳田って言うんだ歌藤無事か。」
「うん矢崎も無事で良かった。」お互い安堵し合った。
「でも次は刑事さんかもよ。」
「まずい歌藤一緒に行ってくれないか。」孝之は少し意識した声で言った。
「わかった。」愛美は電話を切った。
「彼処の警察署ね。」
「行こ。」二人は警察署に入った。
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