テラーノベル
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9話目!
楽しい夏休みも明け…二学期が始まり早々に職員室は泥田の血しぶきで彩られていた
そして…二学期、始まって…少し波乱になるかもしれない雰囲気が出ていた…
「ここが1ヶ月恵比寿先生が副担任をする2年3組!みんないい子たちだよ
入ったらまず挨拶して、」
「あ!晴明(セイメイ)くん!おはよー!」
「!」
「あ!3人とも遅刻だよ〜?もう10時だよ?」
「だって朝テレビで仔猫特集やっててさ〜佐野くんテレビの前から離れないんだよ〜」
『ほんとほんと〜、佐野達が起こしに来てくれないから俺も自動的に寝坊しちゃったし〜!』
「…あっ…!あんた…」
「みー、…くん…何その髪…」
「あ、安心して!髪の毛は金髪だけどヤンキーじゃないから
佐野命くんに肩に乗ってる子狸塚豆吉くん!」
『…で?なんで東京であったお兄さんがここにいんの?
気配的に神様ってのは知ってるけどさ〜…何事??』
「こら春城くん!」
「…は、初めまして佐野くん、狸塚くん」
「そういえば初めて恵比寿先生見た時、佐野くんに似てると思ったんだ〜」
「気のせいだろ…!」
『そーそー!他人の空似ってやつだよ安倍センセー』
そういうと佐野と春城は先に扉を開け教室へ入っていった
「あ、あんな感じだけど!普段はいい子たちだから!」
安倍と恵比寿も佐野たちの後に教室へ入ってきた
「ということでしばらく、このクラスの副担任になった恵比寿夷三郎です」
「恵比寿先生は福の神なんだ〜
みんな仲良くしてね」
「えーーー!!かっこよくない〜??」
「福の神なら!先生に毎日お賽銭10円やるから俺に彼女を!!!」
『泥田〜、必死すぎだと本当にできないぞ〜』
「うるせぇ!!モテるやつにはわかんねぇよ!!」
「なんか佐野に似てんな、知り合い?」
「…さぁな…」
「藤平く〜ん」
「おぅ!!?」
「そんなこと言ったら俺、マンドラゴラや人面魚と親戚になっちゃうよ〜!」
「たしかに」
「あ、あと柳田くんとも似てるよね」
「は?似とらんわ
あんな品のない顔と一緒にしないでよね」
「おいこら!聞こえてんぞ」
「と、とりあえず!今日は恵比寿先生も一緒に授業するから!
今日の授業は俳句の創作だよ」
「…高校生の国語って文法とかじゃないんだ…」(教科書に全部るびが振ってある…)
「もしかしてセンセー、今小学生かよって思ったでしょう〜 」
「っ、そ、そんなことないよ〜…あは、は…」
「晴明(セイメイ)の授業は小学生みたいだからな〜」
「その小学生みたいな授業のテストで平均8点取ったよね?」
「「「「す、すんません…!」」」」
クラスのほぼ全員が謝っていた
そして、授業がしっかり始まり、皆で俳句を考える時間になった
『……俳句…ねぇ〜……』
「晴明(セイメイ)くーん!俳句できた!
“オレお豆 袋で変化の お豆だよ”」
「おい、お豆
季語がないぞ」
「オレが秋生まれただからお豆は秋の季語だよ」
「暴論…」
「でもこれ、狸塚くんらしくて僕好きだな〜
添削するのやだな〜…100点あげられなくてもノーベル晴明賞をあげる!」
「全部直さなくても…ここだけ直せばいいんだよ
“オレお豆 袋で変化の 豆狸”ってね
狸は秋の季語だからね」
「あ、そうですね!これなら正しいです!」
「恵比寿先生、オレが豆狸って知ってるんですね…一度も紹介してないのに 」
「勿論!赴任するクラスのことは事前に色々聞いてたからね〜」
「恵比寿先生〜!倉橋のも見てやってよ〜!! 」
「?どれどれ…っえ?これ、俳句…? 」
そこに書かれていたのは俳句…と呼べるか分からないものが書いてあった
“今朝食った ハムが 美味かった”と…
「今朝食べたものから作ってみたんでけど…」
「そっかそっか!ならここを直して、ここに君の感じた語句を入れるのはどうかな?」
「おぉ!?」
「…ぅん…」
「な、なんかごめんね、上手く教えれなくて」
「晴明(セイメイ)くんは悪くないよ…オレ、100点より晴明賞の方が欲しかっただけだもん…」
「で、でも将来のためにはこれの方がいいよ!僕のは主観的すぎた」
「…晴明(セイメイ)」
佐野は安倍を呼びつけた
「?」
「ここわかんねぇんだけど教えてよ…」
「いや、あの…せっかく恵比寿先生が新しく来たし、ここは恵比寿先生に…」
「俺、お前に聞いてんだけど…」
「!うん!じゃあ教える!どこ!?」
「問8」
「?あーこれは√の計算が間違ってるんだよ!」
「ぉ、…」
「って!数学やないかい!」
「あ、数学だった…!間違えた!こっちこっち!」
「これは雄蕊と雌蕊が…!」
「保健体育やないか〜い!」
「ちっげぇよ!!理科だわ!!」
「間違えた!」
『センセー変態〜』
「やめてよ〜!!」
そして…無事に俳句を考える…2時間目の授業は終わり、安倍は飯綱と神酒と一緒に食堂でご飯を食べていた
「ハァ〜…恵比寿先生、スマートに教えるから自信無くなっちゃうなぁ…
真面目に教えても平均8点ってことは僕の教え方に問題があるってことだよね…」
「アイツらは誰が教えたって一緒だって」
「そんな落ち込まんでええんやで
だって3組の成績が悪いんはクラス替えの時に、成績が悪い生徒を押し付けあって最終的に、秦中くんが
“もう今年来る安倍とかいう新人教師に押し付けようぜ〜”って言うたからやし」
「あ、…」
「それは初耳だぞメガネ」
『それで、僕が入れられてんのは納得いかねぇなぁ?飯綱くんに凜太郎くん』
「「ぎゃあー!!!」」
『驚きすぎだろ』
「びっ、びっくりした〜!!」
「なんや!満やないか!」
「どうしたの春城くん」
『いんや?教室居心地悪かったから、散歩してただけだよ』
「?居心地が悪い?」
『ううん、なんでもないよ、てか驚きすぎだろ…特に飯綱くん』
「急に後ろから声聞こえたらビビるわ!!あと先生をつけろ!」
『は〜いごめんなちゃい〜…で?なんで僕が3組なの?』
「文句は学園長に言え」
『教えてよ』
「そらぁシンプルに出席日数やろ」
『テストは来てただろ』
「テストでいい点取っても普段来てないと、そこら辺の評価が出来んもんやろ」
『チッ…』
「さっきも言ったろ?
文句は学園長に言え」
『…別に今のクラスには文句ねぇからいいよ
理由が気に入らないだけだ…それに、なんであの副担が僕らのクラスなんだよ』
「仕方ないだろ、安倍先生は新人でなりたてなんだ、副担任としてサポートする人がいた方がいいだろ」
『別に、…要らねぇ〜…』
「こら!そんな事言わないの!」
『…てか、安倍先生いいの?』
「?なにが?」
『玉緒待ってるよ?教室で』
「…あっ!!!忘れてた!!!」
「何事だよ」
「昼休みは秋雨くんに勉強を教えるって約束してたんだよ
3日間放課後に、猫になりきって秋雨くん用の勉強ノートを作ったんだ〜!
次こそは100点!取らせてあげたいから!」
「す、すげぇ…全ての問題が猫視点、猫語で、できてやがる…」
「ということで!!猫視点で教えてくるニャン!!」
『あ、待ってよ先生ー!じゃあねーー!』
「廊下は走るなよ!!!」
安倍と春城は教室に着き、安倍は教室の扉を開けた
「秋雨くーん、ごめんね…」
「恵比寿先生〜!私にも勉強教えて〜!」
「いいよ〜」
「先生彼女いるの!?」
「さーどうかな〜…」
「え〜!」
「タマもお前も勉強教えてもらえよ
こいつこの前の抜き打ちテストのときに-35点取ったんすよ」
「-35点!?」
「あ、あれは!国語と数学を間違えたんだゾ!テスト終了前に
“なんで俺こんな問題で数式編み出してんだ…?”って気づいた時にはテスト終わってたんだゾ!」
「今からでも僕が教えようか?僕なら15点くらい取らせてあげられるかも」
「おぉー!!それは心強い!」
『…ほんと…嫌な奴……』
「ッ…」
『わっ、ちょ…!先生…!?』
安倍は突然走り出してしまった
『ちょ、…まって!先生ってば…!!』
「…」
「お?春城に晴明(セイメイ)じゃん!何して…」
『待ってよ!先生!あ、先生速い…!』
「おいおい、どうしたんだよ」
『ハァハァ……あの人変人だけど…運動できる方なの忘れてた……きっつ…』
「おい、あれどうしたんだ?」
『いやぁ〜…』
「ッ…!」
『あっ!佐野!』
「あいつもどうした、…よ…これは… 」
『佐野ぉ〜待ってよぉ〜!』
「くっそ…どこ行った…」
『…ハァハァ……安倍先生が行きそうなところ…って…』
「満、着いてくるならちゃんと着いてこい…!置いてくぞ」
『わぁーん!!命くんがいつにも増して怖い〜…!待ってよ〜…! 』
「ハァハァ…!ハァハァ…!」
『つ、疲れた…キツイ…』
「安倍先生なら職員室にいるよ」
「『!』」
「お前…!」
「会いたかったよ!みーくん」
「…なんでこの学校に来た…!あんなに妖怪を毛嫌いしてくせに…!」
「それよりも安倍先生を助けてあげて〜
職員室でメソメソしてたから
安倍先生、いい人だね〜…典型的なお人好しで性悪な奴に利用されるだけの餌って感じ
まさにバカな人間そのものだよね〜あーいう弱い人間は僕たち神様が救ってあげないとね〜」
「救い…?んなの制服1枚で何とかなるわ」
「?」
「ていうかアイツのいい所も知らねぇ奴がアイツを悪く言うな!職員室の情報はどーも!」
『…僕少し休んでから行くから先行ってて』
「…嗚呼早く来いよ」
『嗚呼…』
佐野は走り出して職員室の方へ向かっていった
『…職員室でメソメソしてるのはどっかの誰かのせいなのになぁ?』
「うーん?なんの事かなぁ〜」
『性悪とか言ってたけど…お前が1番性格悪いだろ』
「…」
『まっ、その感じだと秋雨には勉強断られたぽいね?
恵比寿先生』
「まぁね、喜んでたけど振られちゃったね」
『…まぁ高天原(タカマガハラ)から来た理由は探らないであげるよ
本当に神様学校との交流…ってことでね 』
「ふふ、それ以上でもそれ以下でもないよ」
『あっそ…それと…佐野に何かしたら神様だろうが関係なくぶん殴るからな』
「ふふ、殴れるかなぁ?昔っから君僕に武芸負けてたくせに」
『…覚えてないけど… 僕は僕のしたいことをするだけだから』
「でも」
『?』
「みーくんだけじゃないよ」
『は?』
「君も…君にも会いたかったんだよ…ねぇ?九尾 」
『はっ、あっそ!まぁなんでもいいさ…!それに佐野も言ってたけど…僕晴明(セイメイ)の悪口言うやつは嫌いだから』
そういうと春城は職員室の方へ走り出した
「…行っちゃったなぁ〜……君たちは本当に…可愛いなぁぁ!!!俺の言葉にムキになっちゃって…!僕の可愛い弟がこんなクソみたいな学校に通ってるのは許せない…!」
「…なんだこれ」
『…飯綱くん、凜太郎くん、これなに?』
「見ての通り立てこもり」
「どっちか秋雨連れてきてやってよ」
「そんな必要ねぇよ
何しょげてんの?しょげあきなの?」
「…しょげあきだもん…」
「とりあえず話聞くから出な」
そういうと佐野は手を差し出した
『どっちが教師だか…』
「…」
だが安倍は机の中でイジイジして出てくる予兆が全くなかった
その様子に佐野は少しイラついていた
「ッ…」(救いだって?そんなぬるいもんこのアホに要らねぇよ!)
『あ!ちょ佐野!』
「てめぇ!この俺を無視するなんていい度胸してんなぁ?あぁ?」
イラついた佐野は安倍の頬を掴み、あげた
『ちょ、佐野!流石に先生にそれはまずいって!』
「しゃ、しゃのくん…!?さっきの優しさは何処へ!?」
「優しい佐野くんタイムは終了です!」
「もういっちょお願いします!」
「うるせぇ、」
「だって…」
「あ?」
「だって僕はいつもみんなに悪い点数取らせちゃう…!
いつも自分の感性ばっかで恵比寿先生みたいにスマートに教えられない…」
そう聞くと佐野はゆっくりと安倍を下ろした
「そりゃあしょげもするよ…」
バンッと佐野が机を叩いた
「ひっ!」
「夏休みお前が俺に言ったことそのまま返すぞ!
なんでアイツになりたがる!お前はお前だろが!
恵比寿がスマートに秋雨に15点取らせるならお前はお前自身のスマートもクソもないバカ丸出しのやり方で100点取らせてやれよ!
そういうお前の奇抜な授業が好きな奴もいるだろ!」
『僕好きだよ〜!勿論佐野もねぇ〜!』
「…嗚呼…そうだよ…」
「佐野くん…!春城くん…!」
「あっ!晴明(セイメイ)ここにいたか!」
「!」
「勉強教えてくれる約束どうした!」
「秋雨くん!恵比寿先生に教えて貰ってたんじゃ…?」
「なにうえ?!たしかに先生から申し出はあったが……丁重にお断りしてきたゾ!
ちゃんと責任もって俺の面倒見ろよ!俺昨日からずっと晴明(セイメイ)が作った猫用漢字ワークブックやってたんだぁ〜!
早く褒めよ!…?ってどおした?」
「!」
『わっ、』
秋雨が心配していると安倍は突然泣き始めると同時に佐野と春城と秋雨を抱きしめて鳴き始めた
「わぁぁぁぁぁ〜ん!! 」
「なんだ、もう立ち直ったのか」
『おや、紅子ちゃんじゃん』
「ほら落し物、あと落ち込んでるみたいだから慰め要員持ってきたが…」
「なんだよ晴明(セイメイ)!イケてる臨時教師にいい所持ってかれて拗ねてんのかぁ?」
「ていうかお前らが日頃もっと頑張ればいいんだろが!」
『そーそー』
「先生はそのままで素敵だと思います!」
「おぉ!?小古曽(オゴソ)が喋った!!」
「俺らみたいなバカにはお前みたいなバカじゃないとやってらんねぇって!」
泥田の言葉をトドメに安倍の涙腺は決壊した
「わぁぁぁ!!僕頑張る!僕のやり方で…!教えられるようにぃぃ…! 」
「お、おお…!がんばれ!」
「何か知らんが、強く生きよ!」
「みんなを偏差値70の大学入れてあげられるように頑張る」
「そりゃあ頼もしいわ」
「いやハードル高いわ!エレベストより高ぇわ」
「そしてゆくゆくはなんかすごい会社作って年収100億越えさせるぅぅ!」
「とうとうハードル宇宙行っちゃったね!」
「ほら泣くんじゃねぇよ」
『あとこすんなよ、腫れちまうから』
そして翌日ー
「じゃあ次の問題を……秋雨くん、いささかを使った短文は?」
「頑張れ秋雨くん!」
「美味しいささかまぼこ!」
「?おいしいささかまぼこ…うん!感性は100点!」
「「やったねー!」」
「でもテストじゃ0点」
「「からのしょんぼりぃ…」」
「みんながんばれー!目指せ偏差値70!!!」
「あれ本気で言ってたのかよ」
「年収100億円ー!!」
「ただ頑張れと言われてもなぁ…」
「なんかもらえる方がやる気出るんじゃねぇの?」
「たしかに!じゃあとっておきの制服ブロマイドをあげちゃうよ!!」
クラス全員本当にいらなそうな声を揃えて
要らねぇ〜と呟いていた
「じゃあ次のテストで上から3番目までの子、僕が福の神の力を使って何かいいことを起こすとか?」
恵比寿がそういうとクラスのほとんどが歓声を上げていた
『……』
___________________
続
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