〜渡辺side〜
急いで康二たちのところに駆けつけるとそこにはルルギアと訳分からない大きさの怪物がいた…。
…俺らの闇でまさかあんな怪物を作っていたのかよ…
…ますます自分がやってしまったことの大きさが押し寄せてくる。
向井「…照兄…」
ラウール「…ふっかさん…」
目黒「…しょっぴー…」
康二たちに呼ばれて俺たちは3人の元に行く。
3人ともボロボロだ…。
あの怪物とずっと戦ってくれていたんだ…
ルルギア「…驚きましたよ。まさかあの闇から逃げ出したのですね…」
ルルギアが俺と照とふっかを見て驚いた声を出す。
…顔が見えねーから驚いてんのか分かんねーんだけど。
岩本「…ああ。お前の望み通りにはならなかったみたいだな。」
渡辺「随分なことをやってくれたじゃねーか!」
深澤「…まぁ、俺たちの絆を舐めんなってことだよ。」
ルルギアに言葉を返しながら康二とめめとラウールの前に立つ。
ルルギア「…絆…ね…」
怪物「ぐわああああああ!」
奴が話したと思ったら怪物が動き出した。
渡辺「…なんだよ…」
岩本「…翔太気持ちはわかるけど…」
深澤「…あの怪物を倒そうか。」
渡辺「…分かってる。」
本当はアイツに攻撃したいけどまずは怪物を倒すことが先だ。
…なんせ俺たちが作り出したから…。
…これ以上破壊させるわけにはいかない。
怪物は巨大な腕を動かした。
深澤「怪力自慢っぽいねぇ…わら」
岩本「どれだけ巨大で強力だろうと俺の方が強い!」
ふっかが念力で怪物の動きを止めて照が両手に電気を混ぜて怪物の懐に入って怪物を吹き飛ばした。
渡辺「とどめだ!」
そして俺が強力な水を出して怪物を倒した。
ラウール「…すご…」
向井「なんやねん!その力は!」
目黒「…ふっかさん、岩本くん、しょっぴー…」
3人とも唖然としながら見つめている…まぁそりゃ驚くよな笑
あんなにデカすぎる怪物をこんなに簡単に倒したら…笑
渡辺「伝わったか?俺らが怒ってんの。」
深澤「好き勝手にやってくれたそのお礼ってやつだよ。」
岩本「もうお前の考えてる通りにはやらせない。」
ルルギア「………………。」
黙って見つめているルルギアに向かって言葉をだす。
俺らの考えがちゃんと伝わったかは正直分からない。
けどアイツがどんな手を使ってきても俺ちは戦う。
…そして…仲間を助ける。
ルルギア「なるほど。確かにあなたたちの絆を甘く見ていた私の失態です。楽しかったですよ。」
ルルギアはそう言い残して消え去った。
向井「しょっぴー!」
渡辺「うわっ!」
突然康二が抱きついてきて俺は尻もちをついた。
渡辺「ほんと悪かった…。ごめん。」
深澤・岩本「…ごめん。」
俺たちは康二とめめとラウール…そして俺達もお互いに頭を下げた。
目黒「…無事で良かった…」
ラウール「…うん。怖かった…3人まで闇になったら…どうしようって…」
康二に続いて泣き始めるめめとラウール。
…そうだよな…。3人とも不安だったよな…
深澤「…よく頑張ってくれたね。ありがとう。」
岩本「俺たちのことを信じてくれたんだな。」
あんなにデカすぎる怪物相手にずっと戦ってくれてたことに感謝しかない。
向井「ちゃうねん…。俺らも諦めたんや…」
ラウール「…けど助けてくれたんだよ…阿部ちゃんが…」
岩本・深澤・渡辺「…え?」
目黒「…真っ黒い中で阿部ちゃんが俺たちに言葉をかけてくれた。…だから俺たちは戦えたんだ…」
深澤「…そっか。」
…あんな怪物が相手でしかも3人だけで戦ってたんなら諦めてしまってもおかしくない。
…それを…阿部ちゃんが…
向井「しょっぴー?どしたん?」
戸惑ってる俺たちを不思議に思った3人に俺たちにも何があったのか話した。
ラウール「…舘さんと佐久間くんが…」
目黒「…それって」
岩本「…うん。信じてた通りだ。3人とも生きてる。戦ってくれてる。」
照の言葉を聞いて安心したのか3人は号泣し始めた。
深澤「…だから戦おう。今度は俺たちが阿部ちゃんたちを助けないと。」
ふっかの言葉に頷いて俺たちはまた戦う覚悟を決めた。
深澤「…まぁまずは病院行こうか。」
岩本「歩けるか?」
ボロボロになってる康二とめめとラウールの治療が先だ。
向井「しょっぴー!背負って!」
渡辺「はぁ!?ったく分かったよ!」
深澤「翔太優しい〜わら」
渡辺「…るせぇ!」
ラウール「しょっぴー!次俺も!」
目黒「じゃあ俺も。」
渡辺「いや、さすがにお前らは無理だ!」
目黒・ラウール「ええ〜」
ごちゃごちゃ言い合いながら…笑
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