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「バストが124!?。しかもウエストが71って!?…どれだけグラマーな身体してるのよ?。股下が…100!?。身長182なのにっ!?。(なになになに〜?。なによ?このプロポーションの良さは。やあ〜ん♡思いっきり抱きつきたい〜♡。お肌もキメが細かくてスベスベだし〜♡)」
「あははは。なんだかすみませんララさん。(武器だけじゃなくて防具も作っていたんだなぁココ。わざわざ私に服を作ってくれるだなんて。しかも専門店で作る服なんて!これぞ正真正銘のオートクチュール!。日本のテーラーじゃ一度だって作れなかったな。布地だけで…数万円だもん…)」
上半身ハダカな私の身体に、紐状のスケールを当てるララ社長が、部位を測るごとに驚嘆の声を上げている。先ずは足のサイズが29センチある事に驚き、太腿周りの62センチに驚いていた。腕の長さに肩幅や首周りなど測られ、彼女の後ろではミミちゃんが、真剣な顔でメモを取っている。
「レオくん。ナイスバディー過ぎるわよ。肉体的な数値の比率がほとんど1対1.68だなんて、まるで古代文明の芸術作品じゃない。ホントに居たのねぇ…こんな男が。(ヤバ〜い♪測ってるだけで乳首勃っちゃったあ♡。それになによ?この髪の香りはぁ♡。もうメロメロになりそう♡)」
「…ほんと。ヤツカドさんは凄いです。身長と体重の理想的な比率に添った体格に、各関節周りや骨格に着いた筋肉の質量と大きさ、柔軟性も素晴らしいです。しかもその全てが、武芸の達人とされる方々が持つ肉体の理想数値に限りなく近しいのです。…もはや…生きる芸術品とも言えます♡」
「そうねぇ。処女のアタシの目から見ても素敵だわぁ♡。コホン。こ、これで鍛えてないとかあり得ないんだけど?レオくん。…とにかく今から型紙を起こして裁断までやるから、キミはお風呂にでも入って来なさい…」
胸を張って見上げている、薄っすらと頬を染めたララ社長が色っぽい。身長は170近いし、手脚がスラリとしたモデル体型なのは確かだ。ただ見ているだけでコチラが元気をたくさん貰える笑顔がいい。私が日本にいた頃に見た、どんな女性よりも美しく、逞しく、驚くほどオーラがあった。
「わかったよ。…ありがとうララさん。服、楽しみにしてるから。」
「分かったから行きなさい。あ、ミミ?お風呂の場所、教えてあげて?。(や〜ん♡レオくんか〜わ〜い〜い〜♡。でもダメよ?ララ。自慰行為なんてしちゃ。だけど〜レオくんの裸を見ちゃったし〜♡オカズにしたら最高かも♡。あ〜ん♡あの分厚い胸板に顔面をすりすりしてみたぁい♡)」
「はぁい♪。それじゃあヤツカドさん?。奥の方へどうぞ。」
「はい。それじゃあララさん。お風呂お先に。(憧れのオーダースーツ♪楽しみだなぁ。あ、どんな色にするんだろう?。まぁいいか…お任せで)」
「はいはい。(レオくん…早くアタシの視界から消えて。さもないと…思いっきり抱きついちゃいそうだから!。今日は何でこんなにムラムラするのよぉ?。こんなの思春期にだって無かったのにぃ。…アタシのスケベ…)」
ミミちゃんに誘われたお風呂場は驚くほどに広かった。屋内に岩石を組んだ堀り込みの湯船は、まるで露天風呂の様相だ。先代の頃は鍛冶職人を何人も雇っていたらしい。仕事終わりにみんなで入る習慣があったそうだ。
「ふう。いい湯だな。(こんな豪華な湯船の中で、思いっきり足を伸ばすの何年ぶりだろう?。…社員旅行にも一切行かず…働いてばかりだったなぁ。でもそのお陰で、後の取り引きもスムーズにいってたし。私が働いた分、誰かの負担が軽くなる。それも当時の働き甲斐だったのかもなぁ…)」
ララ、ミミ姉妹に助けてもらえなければ、いや出会っていなければ、今頃は見知らぬ夜の街を徘徊していたことだろう。それこそ寂しく宛もなく。
和風建築には程遠いが、どこか風情を感じる浴場の佇まいに、私は少しだけ感傷的になっていた。この世界に来てからどうも情緒が落ち着かない。
それでも温かい湯が身も心も和ませてくれる。望まずも始まった新しい人生に、僅かながらでも期待する余裕も出てきた。何事も、為せば成るだ。
だが、この研ぎ澄まされたような肉体には少しばかり扱い辛さを感じている。おっさんの身体だった頃には緩慢的な動きばかりだったのに、この肉体はその反応速度が速すぎる。若さゆえの反射神経だろうが、悪く言えば過剰反応。になる。こうゆう肉体にはとにかく…慣れるしか無いだろう。
「ヤツカドさぁん、湯加減どうですかぁ?。」
「えっ!?。…ミミちゃん?。(なっ!。なな!なんだ!コレはっ!?)」
すぐ背後から声がした。当然ながら驚いた私は振り返り、到底信じられない光景を目の当たりにする。一糸纏わぬ姿のミミちゃんが…そこにいた。
ぷるんと形の良いおっぱいと切れ込んだウエスト。可愛いヘソの下はツルンとしていて、控え目にぷくりとした桃色な割れ目がすぐ目前にある。
湯船の縁に片膝を着いて、すぐ目前で固まる私の存在など気にも止めずにサラサラとかけ湯をする銀髪の美女。姉に違わずなんとゆうプロポーションだ。まだ少女だと侮っていた己が恥ずかしい。彼女は立派なレディだ。
「わたしもご一緒しますねぇ。…ふぅ…温かい♪。…どうしたのですか?ヤツカドさん。…顔が真っ赤ですよ?。…もしかして、のぼせました?」
「い!?。いいえ、そうではなくて。(落ち着け!落ち着くんだ獅子!ミミちゃんは社長の妹さんだぞ!?。よ!邪なことは考えるなっ!!?)」
「………ふう。お風呂って気持ちいいですよねぇ♪。わたし、お姉ちゃん以外の人と入るのは初めてなんですよぉ?。でもパパやママが生きていた頃はみんなで入っていたんですって。…ぜんぜん覚えてないんですけどね…」
「…そう、ご両親が。…まだ小さい時に亡くしたのかな?。(ミミちゃんとララさんにも…そんな不幸が。…私が少しでも…力になれればいいけど…)」
「はい。わたしが三つの頃らしいです。その後はパパのお父さんや職人さん達が協力してくれてお店が残ったんです。今ではお姉ちゃんが店の跡継ぎになってくれて、そしてこれからはヤツカドさんと一緒に暮らせますし淋しくないです♪。…お姉ちゃん共ども、よろしくおねがいしますね?」
「ああ、うん。…コチラこそよろしく。(ひー!ミミちゃんの素肌がちょっとくっついてるよ!いいのか!?。でも…私が急に離れたら嫌われたって思っちゃうかも?。…ああ…女の子って、こんなに柔らかいんだな…)」
「もしかしてヤツカドさん。ちょっと驚いてます?。でも同じ家で一緒に暮らすのですから、みんなで一緒に入浴するのは当たり前なのですよ?。これはバーランド家の伝統なんだって、お姉ちゃんも言ってましたし♪」
「そうなんだ。俺もこれから慣れるようにするよ。(色即是空だぞ獅子!よく考えてみろ!。お前の中身は58歳!ミミちゃんはどう見ても十代だっ!?。いくら若い肉体を得ていてもっ!お!大人としていかんぞっ!)」
そうだ。私は既に58歳。もしも二十歳の頃に結婚できて子供を授かっていたとしたら、その子供がまた二十歳ぐらいで子供を産んだとしたら、いま横にいる銀髪美女の外観的な年齢に限りなく近い。つまりは孫なのだ。
「あらら、ミミったらやっぱり。…どうレオくん。うちのお風呂って凄く広いでしょ?。…うん、湯加減もいいわね♪。お隣♡お邪魔しま〜す♪」
「…………。ど、どうぞ。(ヤバいヤバいヤバいヤバい!。これがバーランド家の伝統なら…私は付いていけそうもないぞ?…なんで姉妹そろって前も隠さないんだ!。しかも二人ともプルンプルンでツルンツルンだし!。こんなに綺麗な物ばかり見て…また近いうちに死ぬのか!?わたしっ!)」
「お姉ちゃん?また腹筋が割れてない?。ワインばっかり飲んでないで、もっとお肉や野菜を食べないとぉ。痩せ過ぎは良くないんだからね?」
「う〜ん。カマロ家の注文分がまだ終わらないのよねぇ。二週間でブロードソードを10本なんて無理ばっかり言ってくるし。まぁ多少の無茶振りされても貴族様には逆らわないのが身の為だけどね?。後がこわいし〜」
「………。(コラコラコラコラー!?。俺の眼の前で立ち上がらないの!。羞恥心とか無いのか?この姉妹。ってゆうか…俺の方がおかしいのか?。二人は一緒に暮らしているのだから当たり前って言っているのに、俺だけが変に意識している。…ララさんだってミミちゃんだって、オレの孫だと思えば性別も混浴も関係なくないか?。そうだよ、とにかく慣れだよ。)」
今も眼の前で湯しぶきを上げながら戯れる姉妹を眺めている。ぷるんと弾むおっぱいと信じられないほど薄いお腹。張りの良さそうな丸く綺麗なお尻が二つ、手を伸ばせば届く所でぷるぷると揺れている。そして水面下では、俺の愚息がはち切れんばかりに勃起していた。俺は股間を圧迫する。
頭の中では孫だと思っていても、得てしまった若い肉体は意に反して反応してくるのだ。久しぶりに感じた激しい性交衝動と、耳に響くような胸の高鳴り。しかし俺は耐え続ける。何の責任も負えない男が、感情と欲望だけで行動して良い訳がない。背負う覚悟も無しに傷つけては人間失格だ。