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1時間ちょっとお散歩して戻ると、テントがまた増えていた。
雪山と言っても、ここは結構メジャーな場所らしい。
「寒いとトイレに行くのが面倒なので、皆さん、今のうちに済ましておいて下さいね」
皆でトイレに寄った後、またテントへ。
「あとは水を湧かしたり、御飯を作ったりです。ただ、夕焼けと星空は皆で見に行きましょう。寒いですけれどね」
そんな訳で、また水作り開始。
「そう言えば、先週のテスト勉強会、成果はどうだった」
「バッチリだったのだ。この調子をキープできればA組も余裕なのだ」
亜里砂さんは強気。
「大分上がったけれど、もう少しですね」
美洋さんは謙虚だ。
ちなみに2人を含め、中間テストの成績は、全員20番台以内に入っている。
彩香さんは相変わらずトップで、僕は追い抜けないままの2位。
未亜さんは相変わらず見直しをしないので、ケアレスミスが響いた5位だ。
「まあ、順調なようで何よりだな。さて、取り敢えず水をまた作るか」
そんな訳で、また雪を溶かして水を作る作業を開始する。
「ついでですから、夕食も作りはじめましょうか」
もう一つガスと鍋を取り出した。
更に食器の大きいものを取り出し、中に米と水を入れて、米に水を吸わせる。
半ば凍ったカット済みの野菜、カットした後、味付けしてラードで固めた肉を投入し、火に掛ける。
野菜や肉の塊が溶けたところで、先生は吸水させた米と水を入れて、蓋をした。
「今日は炊き込み御飯というか、おこわですね。あとでクリームスープも作りますけれど、時間がかかる方を先に火に掛けます」
「味付けは、いいのですか」
「さっきのお肉を固めたものに、今回は味を付けています。ペミカンと言って、肉なんかを味付けしてラードで固めたものです。雪山では結構保存が利くので便利ですよ。まあ最近は、色々いいインスタント食品があるから、作らない人も多いですけれどね。今回のペミカンは、鶏肉、鶏挽肉、タマネギをラードで炒めて固めたものです」
「鍋で炊き込み御飯って、難しくないですか」
「慣れていますからね。登山用の薄いコッヘルなら、振動で中の水蒸気の具合がわかりますから」
そんな感じで、先生は炊き込み御飯専従、生徒で交代しながら水を作る。
「水は、全員に1リットルずつ入るくらいまで作って下さいね。寝る時は、雨具などで包んで枕にして、シュラフの中に入れれば凍りませんから。空気が乾いて、喉が乾いた時に便利ですしね」
なるほどなあ、色々な工夫があるものだ。
「あと30分くらいしたら夕暮れだから、外に見に行きましょう。折角ですから皆で。だから、今のうちにヘッドライトも用意しておいて下さいね」
「あと、ランタンも今のうちに出しておこうか。どうせ使うし」
そんな感じで、色々用意。
そんなこんなしているうちに、先生の方のおこわが完了したらしい。
「これで大丈夫なはずです。あとは、ゆっくり蒸らせば完成」
「なら、今できた水で紅茶を作る。それを魔法瓶に入れたら、外で夕日を見に行くか」
「賛成なのだ!」
という事で、皆でまた靴を履いて外に出る。