kn「セラ、大丈夫?」
登校中、会話が途切れたとき、そう聞かれた。大丈夫かなんて自分でもよく分からない。早く答えようと思ったせいで、咄嗟に
sr「大丈夫ッ!」
って、言ってしまった。
kn(これ、助けた方が良いよね)
奏斗に変な心配をかけている。そんな感覚。でも本当に大丈夫なんだ。何も辛いことなんてないんだ。なんて言い訳しようか。
kn「ねぇ、《四季凪アキラ》って人、知ってる?」
知っている。最近テレビでよく出演している。高度の医学、心理学の専門知識がある会社員としてインターネットから世界にも注目されている人。まだ21なのに凄いんだよね。
sr「知ってるけど、その人がどうしたの?」
kn「…実はその人と昔、LINE交換してるの。」
奏斗の話によると、中2の頃、部活の自主練中足を捻挫した際、病院に向かう途中で偶々助けてくれた流れで意気投合し、そのままLINE交換。今でもたまに遊ぶ仲らしい。何か相談事があれば聞いてくれる為、俺も話があったら是非、だそうだ。
kn「ってことなんだけど、セラ的にはどうかなって。」
良いと思った。でも、そこまでする程の問題ではないし、そもそも問題なのかも怪しい。だけど、今の状況が変わるなら、
sr「その人に話をしても、いいもかな…」
なんて、思ったりして。
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