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【企画】踏みつけ

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【企画】踏みつけ

6 - しれっとおまけ①

♥

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2025年04月06日

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💙「めめ、俺のマグロあげる」



しょっぴーが、最近、弁当とか食べてるとやたらとおかずをくれる。今日はケータリングで寿司があったから、自分で取りに行けばいいだけなんだけど…。



💙「ほら、食え。うまいぞ」



箸で摘んだまま差し出されたので、そのまま食べたら



💙「ばか!俺の箸から食うな!!!」



何だか知らないけど、真っ赤になってどこかへ行ってしまった。



🤍「めめ、何今の?」


🖤「何って、くれるって言うから」


🤍「もう、純情なしょっぴーを汚さないでよね」



ってラウールに言われた。いや、まだ汚してないけど?



💙side



廊下に走って出たら、阿部ちゃんとぶつかってしまった。


💚「うわわっ!!」


💙「あっ!ごめんっ!!」


阿部ちゃんは、床にペットボトルを落とした。

拾ってやる。コーヒーと、お茶。


💚「ありがとう」



阿部ちゃんはそのまま楽屋に入って行き、



💚「めーめ!どっち飲む?」


🖤「阿部ちゃん。ありがとう。お茶もらっていい?」


💚「ホームパイもあるよ〜。ラウールもどう?」


🤍「ありがと〜」



一気に女子校?みたいな雰囲気になって、楽屋が華やぐ。周りにメンバーが集まってきて、どやどやと三時?のお茶みたいになっている。


俺は負けた気がして、そのままトイレへと逃げた。




❤️「おやおや。翔太。どうかした?」



トイレで髪を直している涼太に会って、愚痴る。



💙「阿部ちゃんて、スマートだよな」


❤️「体形?」


💙「ちゃうわ。生き様?居住まい?わからんけど」


❤️「翔太より年下なくせに、大人だもんね」


💙「うるせぇわ」


❤️「目黒と翔太がどうこうなるのは、阿部と目黒がどうこうなるより可能性は低いだろうね」


💙「はっきり言うなあ、お前」


❤️「俺ならいつでもウェルカムだけど?」


💙「キモい。どっかいけ」



自分から話を持ち掛けておいて、涼太のことをさっさと追い出す俺。でも、相談できるのは涼太しかいないから、その背中に言った。



💙「また相談乗ってくれ」



振り返らず、手を振っていなくなるのが涼太のキザで、キモいところだ。




そう。何を隠そう、俺は目黒に恋をしている。

なんか、突然自覚した。

あいつの誕生日の時に。

もう、ちょっと前の話になるけど。


好きかも?って思ったらもうだめで、ちょっとした接触も出来なくなった。

前は握手したり、肩を叩いたり、ひっついたり、肩を組んでたり、普通にしてた…ような気がする。でも今はだめ。

ちょっと触られるだけでビクッとしてしまうし、目が合うだけでも目を逸らしてしまう。それでも目黒を見たいので目が合わないように物陰から、たとえばでかい照の肩越しから目黒を見つめる。


ちょうど、今のように。


黄色いツナギに隠れて、めめのダンスを見る。

ほんと、かっけぇ。腕まくりした袖から覗く逞しい腕の筋に惚れ惚れする。



💛「翔太、そんなに目黒が好き?」


💙「ばっ!俺のどこが!!」


💛「妬けるんだけど」


💙「え、お前も目黒のことが…?」


💛「はぁ、なんもわかってねぇこいつ」



照はそれきり前を向いてしまった。てか、話しかけてくんな。目黒に集中できねえ。



次は2人組の完コピ。じゃんけんで勝ったやつが踊る。目黒が一抜け。それなら俺も絶対勝ちたい。3分でダンス覚えるのとかほんとしんどいけど、目黒が隣りで踊るなら話は別だ。絶対に2人で出たい。



🩷「最初はグー!じゃんけんぽいっ!!!」


💚「やった♡」


💙「くっ……」


🩷「えー!阿部ちゃん蓮と踊るの?蓮、俺と変われよ」


🖤「なんでだよ。阿部ちゃん、よろしくね」


💚「うん、よろしく〜」



俺はツキにすら、見放されているのか…。

しゃがんで、落ち込んでいたら、康二が隣に来た。



🧡「俺がおるやん」


💙「うぜぇ。肩組んでくんな」


🧡「ひどっ」



ついでに言うと、目黒からの接触以外は本当に無理になりました。特に康二はしつこいし、ねちっこいからほんとヤダ。




💚「じゃあ、後で下でね?」


🖤「うん、楽しみにしてる」



収録が終わって、着替えていたら、約3メートル先で目黒と阿部ちゃんが何やらこそこそと待ち合わせをしているのが聞こえてきた。

慌てて近寄る。

ズボン穿きかけだったから、裾踏んでコケそうになった。慌てて上げる。



💙「なになに?なんの話?」


🖤「これから、阿部ちゃんが俺んち来るの」


💙「はいぃぃぃ???」



阿部ちゃんはいつもの阿部ちゃんスマイル。目が笑ってないほうの。



💚「ちょっと、めめに相談があるの」


💙「え?俺もあるある!目黒に相談!!」



がぜん対抗意識が燃えた。てか、2人きりで家とか許すわけないっしょ。いくら奥手の俺でも密室に入れたら阿部ちゃんが何をするかくらい想像がつく。

目黒は俺たちを見比べていた。



🖤「じゃあ、しょっぴーも来る?」


💙「行く」


🖤「阿部ちゃん、いい?」


💚「…もちろん」



お前1秒躊躇しただろ。わかってるんだからな。でもこれで、俺も参加だ。ザマーミロ阿部ちゃん。俺を出し抜こうなんて、100年早いわ。



💚「翔太、チャック開いてる」


💙「あっ」



慌ててチャックを閉めました。

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