※この物語はフィクションです。
実在の人物及び団体、事件などとは一切関係ありません。
〈File54:心理的瑕疵物件〉
「千景さんはどうやってマイナーな廃墟を見つけたんでしょうか?」
廃墟への行き方を残しているということは、なんらかの方法で調べたのだろう。
まさか地道に歩いて探しまわっているわけでもあるまい。
それにホワイトボードに書かれた地名は東京都と神奈川県、そして千葉県と静岡県のものだ。
それもわざわざ4つに割り振られているということは、分担でなにか作業するのだ。
おそらく、カグヤは確信に迫っている。
脳裏に描いた彼女の思考を必死に手繰り寄せる。
「千景さんが参考にしたような何か……本やサイトのようなものがあったのでは?たとえば廃墟巡りをしている人のブログとか、動画とか」
すでに説明を受けているのか、ソファーに座ったケントは訳知り顔で自分のタブレットを*************
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