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夜になってもシトシトと降り続く雨…
かっちゃんを部屋まで送った後
自部屋に戻ってしばらく寝てしまっていた。
起きていても気分悪いし…
ザアァァァァ
窓越しに降る雨を見つめる。
雨なのにね…
ずっと…
啓悟くんたちは…
じっとしばらく見つめていると
プルルルルル
プルルルルル
電話だ。
見ると
啓悟くんからだ!!!
あー…かっちゃんといた事とか…
色々と言わなきゃだなぁ…
『もしもし…』
ちょっと気まづい…なんて思いながら
電話に出ると
「美姫さん、もしもし」
愛しい啓悟くんの声に安心する。
『啓悟くん…』
思わず口元が緩む。
「美姫さん、体調、どうですか?」
『うん、今はマシになったよ』
「そうですか…」
『朝はご飯とかお水でさえも飲めなくて…あっ、でもかっちゃんがね…』
あっ…やばい
思わず手を口にやる。
言ったら…
「かっちゃん、が…なんですか?」
ちょっと電話越しに怒ってるような感じの啓悟くん。
『えっ…あの…看病してくれたり…ご飯作ってくれたりして…』
隠さず話そう。
「……」
啓悟くんは無言だ。
『あっでも…なんにも…ッ』
ハッ
抱き締められたことを思い出す
なんにも…ない。
『なんにもない…よ?』
そう言うも
「美姫さん怪し〜〜〜ふふふ」
と言う啓悟くん。
ほんと…好きなのは啓悟くんだけだし…
あれは突然の事で…
『いやあの…あれは…』
あっ
「あれは、ってなんですか?」
やっちまったーーー!!!
『…抱きしめられました…』
そう言うと
「はぁ!?!?ほんまに言うとーと!?!?」
耳がキーンってなるくらい大きい声で言う啓悟くん。
ああ…ごめんなさい
『ごめん…』
「それ以上はもちろんなかとね?」
『ない…』
そう言うと
「はぁぁぁぁぁぁぁぁ…」
めちゃくちゃ大きなため息をつく啓悟くん。
『啓悟くん…ごめんね?』
「いや…仕方ないっちゃけど…はぁぁぁぁぁ」
でもね…
『啓悟くんあのね…』
「ん?」
『今日…近くにいた女の人…レディナガンって人大丈夫だったの…?』
「ああ…レディナガンなら病院に搬送してなんとか一命を取り留めたそうです」
『その人のこと…気になる?』
「ん?情報収集として…元公安の先輩として気にはなりますが…」
『それはただの先輩として…?』
過去が同じっていう親近感で𝑳𝒐𝒗𝒆 𝒔𝒐 𝒔𝒘𝒆𝒆𝒕流れてない?
ドキドキドキ…
なんてこと聞いちゃったんだろう
こんな時に
こんな状況じゃないのに。
ごめんね…ごめん…!!!!
と
祈りながら返事を待ってると
「プッ!フハッ!ははははははははふへへははははははははふへははっははっははは!!!
お腹痛い痛い!ははははは!」
えっええ〜〜〜?
めちゃくちゃ笑う啓悟くん。
『めっちゃ笑うじゃん…』
「いやだって…ふぁはははははは!美姫さんっ!!ふへはははは
可愛いなと思ってふははは!」
なんでwww
『もう…っ…なによそれ』
私は真剣に…!!
「あれは仕方の無い状況だったんです、
美姫さんと同じでね?」
普通のトーンに戻る。
『うん…』
「だからお互い様です」
『うん…』
怒ってない…?
「けど。美姫さん?」
『へ?』
「爆豪くんはもう部屋に入れちゃダメですよ」
『え、なんで…』
高校生だし、絶対そんな事ないし…
「ダメなもんはダメです」
?
うん、けど確かに他の男を入れちゃダメだよね
『わかった…』
「分かってくれたならおkです、ふふ」
『よかったぁ…怒ったかと思った』
安心して胸を撫で下ろすと
「いえ、怒ってますよ?」
『え?』
「ふふ、会ったら、おしおきですよ?」
『えっええええ〜〜〜!!』
こわーーーーーー