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凄いなんかめっちゃ心にきました、、エクスデスさん😢 私もこういう感動系の物語作ってみたいんですけど語彙力と想像力がないから書けない、、、😭😭😭やはり流石ですねちびちゃんさん⁝( `ᾥ´ )⁝♥♥
涙腺崩壊しました😭😭エクスデスさんは優さんのおかげで生きてるんですね。優さんありがとう。これ、優さんが発達障害で死の意味が分かってなくて、エクスデスさんが〔僕のそばから居なくなる〕ことが嫌で〔一緒に居てほしい〕っていう純粋な気持ちで心臓移植を決意してたら、、、みたいな色んな考え方ができる小説でした!!また神作が誕生しましたね!✨
突然だがどうも。エクスデスだ。
いきなりで済まないが、良ければ私の過去を聞いてくれないだろうか?
私には友達が居た。
いつも明るくて優しい奴だった。
出会いはこうだ。
私 「お母さん、僕の病気治るの?」
母 「大丈夫だから。それじゃあ、お母さんとお父さんお仕事行ってくるね」
私は小さい頃から心臓が弱く、移植手術をしなければ二十歳になる前に死んでしまうと医師に言われた。母も父も毒親では無かったが、仕事に夢中で、私は愛された記憶が殆ど無かった。
愛された記憶も無く、移植出来る可能性も低い、幸せになれる未来が見えなかった。
??? 「ねぇ、だいじょ〜ぶ?」
私 「えっ?」
??? 「ぼくとおはなししない?」
私 「えっと…君誰?」
??? 「ぼくゆうっていうんだ。よろしくね」
私 「僕、照。よろしく…」
優 「てるくん、ママとパパは?」
私 「居ないよ。お仕事行ったから…」
私は寂しさのあまり暗い顔をしてしまった。
優 「じゃあぼくとあそぼう!」
私 「…ごめんね。僕心臓が弱いから、あんまり動けないの」
そう。どんなに頑張っても私は身体が弱い。だからせっかく話しかけてくれた子にも迷惑を
掛けてしまう。
優 「しんぞうがいたいの?」
私 「うん…偶に胸が苦しくなるの…」
私と優は6歳だが、他の子より知能が優れていた私は、医師の言葉を理解していた。
私 「だから、移植手術しないといけないの」
優 「?しゅじゅつ?たいへんだね」
私 「うん、優くんはどうして病院に居るの?」
優 「ぼくこころのびょうきなんだって」
優は発達障害を持っているらしい。
他の子より知能が衰えている子だった。
私 「そっか…優くんはお母さんとお父さんが好き?」
優 「ママとパパ?うん、好きだよ」
私 「良いなぁ」
優 「なんで?ママとパパはてるくんのことすきでしょ?」
私 「そうかなぁ。いつもお仕事に行って、病院の看護師さんに僕の事任せてる
からきっと好きじゃないんだよ」ポロポロ
私は我慢が出来ずに泣いてしまった。
優 「てるくんはママとパパがすき?」
私 「うん、僕の事産んでくれたもん」
優 「そっかー。それでいいんだよ。ママとパパをだいじにできるてるくんが
ぼくはすきだよ」
優は優しく笑ってくれた。あの時は知らなかったけど、発達障害を持っている事は関係ない。
誰でも人に優しく出来る可能性を教えてくれた存在だった。
私 「…優くん優しいね」
優 「…?そうかなぁ?」
私 「ねぇ優くん、僕とお友達になってくれない?」
優 「うん!おともだち!」
私達は友達になってたくさん話をした。
母と父が仕事の時はずっと側に居てくれた。
そしてもうすぐ中学に上がると同時に、私の心臓は更に弱くなっていった。
私 「うっ…!」バタッ
クラスメイト 「照?おい照!」
私 「うっ…此処は…?」
優 「照くん!大丈夫!?」
優はずっと病院に入院をしていて、偶に検査に行く時会う事が出来た。
優は昔と変わらず幼い話し方だった。
私 「私…何をしてたんだ…?」
優 「照くん学校で倒れたんだよ!痛いの治った?」
私 「…そっか…ごめんね」
母 「照!大丈夫なの!?」
私 「うん…大丈夫」
母 「ごめんね!お母さんがこんな母親だからきっとストレスを
感じたんだよね!」
母は見た事がないくらい焦っていた。
私 「ううん、お母さんのせいじゃないよ」
母 「照…お医者さんから聞いたんだけど…照は…もう長くないって…」
私 「えっ…」
母 「後、一年で…死んじゃうかもしれないって…」
私はあまりの衝撃に言葉が出なかった。
優 「それって…照くん…居なくなっちゃうの…?」
母 「うん…」
優 「そんなの嫌だ…!照くん!僕を置いて逝かないで!」
私 「…ポロポロ」
自然と涙が溢れた。もうすぐで私は死ぬ。
優と二度と会えなくなる。
あれから半年が経った。
私は生きる気力を失った。
でも優だけは、諦めずに声を掛け続けてくれた。
優 「ねぇ照くん」
私 「…何?」
優 「もし誰かから心臓を貰ったら、照くんは助かるの?」
私 「うん…でももう無理だよ」
優 「そっか…じゃあ待ってて」
母 「照!移植出来る心臓が見つかったって!!」
私 「本当に…!?」
母 「うん!これで助かるんだよ!」
生きる願いが叶う瞬間だった。でも、その考えを私は後に後悔した。
だって…心臓をくれたのは…私の大親友だったから。
優 「?あっ!照くん!」
私 「ねぇ…僕に…移植する…心臓って…優くんの…?」
優 「…!うん!そうだよ!」ニコッ「これで照くん助かるんだよ!」
優 「?何で?」
私 「だって…それで…優くん…死んじゃうんだよ…?」ポロポロ
優 「…」
私 「優くんには、もっと生きて欲しいのに!ずっと…笑ってて欲しいのに…!」
優 「照くん、今から僕のお話聞いてくれる?」
優は空を見上げてそう言った。
優 「僕ね、病気って聞いて、哀しかったの。みんなと違うから、学校にも
行けなかった。でも、照くんに会えて、いっぱい僕と話してくれて、ずっと一緒に居てくれてすっごく嬉しかったよ。だから、僕の夢を照くんに叶えて欲しいの」
私 「夢…?」ポロポロ
優 「うん!僕みたいに一人ぼっちの子を助けてあげてね!照くんは優しいから
きっと出来るよ!」
私 「…うん…絶対に…叶えるよ…でも…でも…」
優 「照くん、もし生まれ変わったら、また僕のお友達になってくれる?」
私 「うん!絶対に友達だよ!」ポロポロ
優 「…!えへへ!」
そして手術当日
私 「優くん!」
優 「?」
私 「僕!世界でいっちばん!優くんが大好きだからね!!」
優は今まで流した事のない涙を流して、
優 「僕も!照くんがだーいすき!」ニコッ
そして別れを告げた。
ここまで長い話に付き合ってくれてありがとう。
やっぱり、思い出すと寂しいなぁ。
今日はあの子の命日。
きっと天国でたくさん笑っているだろう。
私 「うおっ」
急に風が吹き始めた。
そして目を開けると、
優しく笑って手を振る一人の男の子が見えた。
あぁ。そっか、ずっと、見守ってくれてたんだね。
ありがとう。ずっとずっと大好きだよ。