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エクスデスの過去

2 - 第2話 少年

♥

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2025年12月10日

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あれから笑えなくなった。

優が居なくなって、私の生きる理由が無くなった。


あれから私は大学に行き、検事になる為に努力している。

でも何のために生きているのか分からなかった。

もういっそ、優の所に行こうかな。


「おにいちゃんだいじょうぶ?」

私  「えっ?」


そこにはぬいぐるみを大事そうに持っている一人の少年が来た。

5歳くらいの子だったかな。


少年 「おにいちゃんないてるの?」

私  「あっ…いや…これは…」


知らぬ間に涙が溢れていた。

何でかな、君はあの子にそっくりだな…

あの子もぬいぐるみが好きだった。

私がプレゼントとしてあげた物を喜んでくれた。

ずっと大事そうに持っていてくれた。

葬式の時も、あの子と一緒に火葬した。

また涙が溢れてくる。


少年 「おにいちゃん、なかないで」


あぁ、みっともないなぁ。

子供の前で泣くなんて。


私  「ありがとう、君は優しいね」

少年 「えへへ(о´∀`о)」

私  「私は魅上だ、君の名前は?」

烏丸 「からすま!よろしくね!みかみおにいちゃん!」


烏丸は公園で遊びに来たらしい。

保育園ではいじめを受けて、何処にも居場所がないらしい。

家族には心配をかけたくなくて言わないでいるらしい。


私  「そうか、辛かったな」

烏丸 「いいの、よわいぼくがいけないから」

私  「…!」


そんな事ない、傷ついたんだから、苦しい思いをしたんだから、

君が悪い訳ない。

優もそうだった。

障害があるからっていじめられた。

でも優は決まってこう言った。


優  「ぼくがわるいからいいんだよ!だいじょうぶ!」


優はずっと優しかった。

誰かに何かを言われても、絶対にその人を責めなかった。

それくらい優しい子だった。

君はやっぱり優とそっくりだ。

私が助けないと、助けてもらったなら、出来ることを全力でする。


私  「烏丸くん、私が君を助けるよ」

烏丸 「えっ?」

母  「〇〇!」

烏丸 「あっ!ママ!」

母  「お兄さんと何話してたの?」

烏丸 「おにいちゃんがないてたからおはなしきいてたの」

私  「助けてくれてありがとうございます。実は不覚にも泣いてしまって…」

母  「そうでしたか、〇〇、ありがとね」

私  「お母さん、実は烏丸くんは…」


私は彼の母にいじめの事を全て話した。


母  「…そうだったの…ごめんね。気づいてあげられなくて…」

烏丸 「ううんいいの、おにいちゃんがぼくのおはなしきいてくれたんだよ」

母  「本当に…ありがとうございました!貴方のおかげで、気づく事が出来ました!」

私  「いえ、私が最初に助けてもらったんです。ありがとう。またね」

烏丸 「うん!またね!おにいちゃん!」


あれから烏丸に会うことはないと思った。

でも私はあの子を苦しませてしまう。

ごめんね。結局私は…

君を助けられなかった。

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