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「いただきます」
「いただきま〜す!!!」
たくさんの夕飯達が食卓を埋める。
煮物をひなたは頬張る。
「うわぁあ!!!やっぱいおりのお母さんの料理は本当に美味しいですね…!!!」
ひなたは幸せそうに言った。
母も嬉しそうに微笑んだ。
「ありがとうね、馬越さん。本当にいい子だね〜。今回の件は取り消しかなッ」
「ち、ちょっと母さん…」
優しすぎる母を軽く注意した。流石に、流石に甘やかしすぎだ。
「いいじゃない〜いつもこんな馬鹿娘と仲良くしてくれてねぇ〜。……」
(…は、んだこのババア…!!!)
流石に罵倒がうざくなってきた。絶賛反抗期の私は怒りが溢れそうだった。
「そんな…こっちこそ、勝手に家に入り込んでいますし…私の方が酷いことしてます…」
(ひなた…お前…)
ひなたは何度も言うが良い人すぎる。すぐに男に捕まりそう…という偏見は置いといて。
もういい加減この場にいると精神がすり減って耐えられなくなるからさっさと夕飯を食べて自室に戻った。
「なんなんだ…あのババア。気色わりーな」
いつも気色悪いと思っていたが今日は妙だ。
本当の意味で気色悪いと思った。
なんか、変だ。
喋り方、雰囲気、顔が。
へらへら喋るし、赤い雰囲気してるし、顔が他の人だ。
嫌だな、こんなの信じたくねーな。
有り得ないな…。
「……気持ち悪いから一旦寝よう…」
考えれば考えるほど頭は回るだけでフラフラしたから一睡することにした。