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投稿してなくて、すみません💦
あの時、裏切り者のはずの僕の味方をしてくれたのは、
その魔法があったからなんだね。
そう、僕が兄弟から嫌われている理由。
それは、4年前、お母さんとお父さんが離婚した直後。
「ねぇ♡。苺谷さぁん♡?今日ぉ♡、放課後にぃ♡屋上に来てくれる?♡」
話しかけてきたのは、クラスの女王的存在のモブモブ子。(女王なのにmobは草。)
僕は当時、お父さんからの言いつけで陰キャしてたの。
だったら、殴られて
目立っちゃだめだって。
予想はしていた。カッターキャーだって。
陰キャの僕をイジメるんだろ?って思ってた。
僕は、用事があるから、と言って、委員会を休んだ。
放課後、屋上に走ると、もうモブモブ子さんは来ていた。
手にはカッター、横にはボクシング選手みたいな体格の男が1人。
やっぱりね。
そしてモブモブ子さんは口を開く。
「アンタねぇ。」
教室でのぶりっ子な雰囲気とは真逆の、低い声。
「ホント邪魔なのよ。アンタがいるから、私の教室が悪く見られるのよ。」
あの〜。あなたの教室じゃないですよねwww。
「ごめんなさい__。」
でも、心から謝る気持ちは、0だった。
「だからねぇ?今日は、とっておきのお仕置きを考えてきたの。クスッ」
あぁ、それがイジメですね?わかりますよ。
「ほら、やっちゃいなさい!」
30分後。まだ5,6年生は委員会で残っている時間。
「最後にねぇ?私、とっておきのご褒美を考えてきたの。」
あ、カッターキャーね?当たってる(笑)?
「ほら。」
そう言うと花ノ宮さんは自分の腕を、持っていたカッターで切る。
カッターには僕の名前。
「はい!これ持って?」
モブモブ子さんは、むりやり僕にカッターを持たせる。
それで、大きく息を吸って、
「キャァー!」
でしょ?
階段を上がる音。
バタン。
ドアの開く音。
「どうした⁉」
先生の声。
先生についてきた生徒は皆、息を呑む。
「苺谷さん/小論?」
あ、お兄ちゃんだ。
でも、ダメだよね。わからないよね。事実を知らずにそこに立っているもんね。
「なにしてんだ?小論?女子の腕切るなんて、最低だな。」
ほら、信じてくれない。
その時、
ガチャッ
ドアが開く音。
ひょっこりと覗き込む丸い目。
その時、人見知りの君は思い切って言ったね。
「どうしたの?」
って。
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