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8 - 〈グノーシア〉こんなことあったらいいなっていう妄想 ネタバレ注意!

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2022年12月28日

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グノーシアネタバレ注意!






~終了条件を満たしました~



―5分後―


…やっと終わった。


生き残ったのは、私、SQ、そして…沙明。


「お、勝ち?やったー!」


SQはそう言ってぴょんぴょんと跳ねた。


…兎か。君は。


私たち、グノーシアメンバーは、今まさにお祝いムードだった。


「へー、あんな危機的状況でも勝てるんすねぇ?」


「うるさい。」


これは本当に私事だが、こいつを今すぐにデブリとして捨ててやりたい。


…私は本当に沙明が嫌いで、何度かループする際に会議前にやってしまう時がある。


これを直したいのだが、どうも直らない。


…だから仕方がないと割り切っているのだが。


「ねね、セツちゃん。」


SQはそう言って私の肩をぽんぽんと叩く。


「何?」


「…また、ループしちゃうんでしょ?」


私はその言葉を聞いて耳を疑った。


…なぜ、SQがこのことを知っている?


…いや、こいつはマナンなのか?


訳がわからない。


「いや、寝言で聞いてしまったのDEATHよ。「またループした」って。」


SQはそう言って少しきがかりそうな素振りを見せた。


「あ…多分…そう…。」


私はそう言って少し俯く。


沙明は「リアリィ?」とだけ言っていた。


「…じゃあ、そんなセツちゃんに一つアドバイス!助けてくれたお礼、NE?」


SQはそう言ってくるりと回って私の前に立った。


そして、SQは顔を少し引き締めて言う。


「基本、私は信じなくていいのDEATH。ほら、SQちゃんこんな性格だから。NE?」


そう言ってSQは満面の笑みで笑った。


「SQ…。ありがとう、今後のヒントとして使わせてもらうよ。」


私がそう言うと、沙明が横から出てきて言った。


「どっかの世界線で俺に熱いベーゼ頼むわ!」


「熱い腹パンならあるからいつかお見舞いしておく。」


「は!?ちょ、ひどすぎやしませんか!?」


私はちょっとおかしくて口元が緩んだ。


そして、二人に告げる。


「…また、よろしくね。」




目覚めた先は、いつも通りの世界。


「やっぱり、ループしたのか…。」


そう呟いて私は共同寝室から出る。


メインコンソールに行くと、やはり会議が始まっていた。


ステラが心配そうな顔で言う。


「まだ沙明さんがいらっしゃってないのです。何度も声をかけたのですが…。」


私は少しため息を吐くと、ステラ達に言った。


「…沙明呼んでくる。ちょっと待ってて。」


そう言って足早にメインコンソールを出て、娯楽室まで走った。


「一発腹パンしてやるんだから…。」


拳を握りしめ、私は固く決意をした。



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