「せんせー、わたしのびょおきはなおるんですか」
完全に崩壊寸前の世界。
めまいと吐き気がものすごい。
「許すんか!?許すんか!?なぁ!!!!!」
狂気的な背景に、人道を外れた人類共。
それを、いや、その有様を、招いた結果を、俺は静観していた。
俺はゆっくり深呼吸する。
「種族違うだけで、こんなにも違うとは…。」
俺はゆっくりと立ち上がる。
「…にしても、これは流石にやりすぎたな…。」
俺は自分の手を見る。
そこにあるのは、血だらけの自分の手。
「これが一つの世界だとしたら」
その声に驚いて、俺は反射的に振り返った。
視界の先にいたのは、他でもない、他…でも…な……い………
俺は一気に真実に気づく。
これは、いや、「この物体」は「実体の俺」ではない。
ということは、向こうにいるのが…本物の、俺だ。
俺は絶句する。
ああ…俺…死ぬんだ…。
死ぬのか…。
嫌だ
嫌だ
「お前が招いた結果だろ?」
冷たい声が耳に響く。
俺は、ただ、震えることしかできなかった。
「ようこそ」
「天国へ」
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