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#シングルマザー
水羽凛
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コメント
1件
最後の「夜華!!!!」の連打、胸に刺さりました……。自我を持った追放者や白露の登場で一気に世界観が広がった回でしたね。特に「かあちゃんはつよいからだいじょうぶだよ」という台詞にゾッとしつつも切なくなってしまいました。夜華が自分を「中古品」と称する自嘲も、彼女の抱える業を感じさせて苦しいです。緋薔薇ちゃんに見つかってよかった……! 続きが気になります。
緋薔薇ちゃんの手…..暖かかったな。
手も小さくてすべすべ…..
若いわね。
何だか
私が緋薔薇ちゃんに
振り回されている気がするわ〜
…さてと
チップの事実を伝える前に
……..緋薔薇ちゃんは
______寝てるわね。
可愛い寝顔ね。
私は静かに階段を降りて
玄関の扉を開けた。
夜華
「たまには私から迎えに行きましょうか。」
夜は
少しだけ冷えるわ。
手がかじかむわ。
この
静かで暗い夜が
私の唯一の味方。
夜から夜明けまでは、「楽園の追放者」
しか襲ってこないから。
____カツ
______カツ、カツ
….いないわね。
照れ屋さんなのかしら?
いつもなら。
足音や靴の音、
ニタニタと不敵な笑い声が
漏れてるから分かるのだけど。
なんか。
とても「異常」を感じるわね。
自分の心臓の音が早く
鼓動を打っているのが分かるわ。
手に汗を握る。
はぁ。
すー。はー。すー。はー。
…..よし
とりあえず草木を
かき分けながら進みましょう。
____ガサ
______ガサ、ガサッ
追放者
「えへ。へへへ」
見つけたわ
……..?!
は?
なんで楽園の追放者が
単体行動してるのよ?!
普通は楽園の追放者って
団体でしょ?
しかも、
この子(追放者)の
様子がなんかおかしい気がする。
短刀はきちんと握れてる。
情は要らない。
いつも通りやるだけ。
楽園の追放者
「ねえ。楽しいね。」
?!?!
…..今。
……….喋った?
夜華
「…..たの..しい?」
理解が追いつかないわ。
自我あるの?
整理がつかない。
楽園の追放者
「おせんたく しようねえ」
…………
楽園の追放者
「おりょうり。しますねぇ」
…………….
楽園の追放者
「かあちゃんはつよいからだいじょうぶだよ」
…………………..
私は今から
楽園の追放者でもない。
剣闘士でもない。
「人」を殺さないといけないの?
自我と快楽の狭間なんだと思う。
多分チップの、ずれが生じてしまって
人間と楽園の追放者の境界線なんだと…..
楽園の追放者
「あはははははははは」
ふぅ。
大丈夫よ……夜華。
1度埋められたチップは
外す事が出来ない
この子。とても可哀想だわ。
ごめんなさいね。
__________(地面を蹴り抜いた)
狙うは首の頸動脈
私は後ろに回り込んだ。
後は1度、首を狙うだけ。
かんた_____?!
__イッ
背中に灼熱のような痛みが走った。
え?
…………なんで
_____ッ!!!
なんで私の背後に
もう一体いるのよ。
脇腹が抉られたわ。
私としたことが。
_________どさっ
痛い。
とても痛い
初めて追放者から
攻撃を貰ったわ。
膝が笑っていて立てない。
真っ白な髪の毛。
キリッとした目。
筋肉質。
18.19あたりかな。
楽園の追放者?
「流石、熟練剣闘士。
とっさに急所を外したか….」
夜華
「当たり前のように喋らないで」
楽園の追放者?
「お前。夜華だな?」
夜華
「違う…と言ったら?」
楽園の追放者
「お前の背後に追放者の私がいる」
夜華
「ねぇ。」
楽園の追放者?
「遺言か…聞いてやろう。」
楽園の追放者
「おかいものいこーーーーーー」
楽園の追放者?
「耳障りだ。」
楽園の追放者
「まりあちゃ____」
____ぐさっ
私は無慈悲に刺される彼女
見てしまった。
なんで?
楽園の追放者が
同士討ち?
残酷に倒れる彼女を
目の当たりにして「異常」を理解した。
ゆっくりと血溜まりが広がる
楽園の追放者
「きょうは…..だいすきな……
ごはんを……….つくってあげ……る」
楽園の追放者?
「…死んだか」
淡々としすぎだわ。
なんか違和感あるのよ。
_______!
……もしかして
夜華
「貴方、おかしいわ」
楽園の追放者?
「おかしい?おかしいのはお前だろ夜華」
夜華
「夜華じゃない」
楽園の追放者?
「いいや。夜華だ
長い黒髪、高身長、恵体、泣きぼくろ」
楽園の追放者?は
淡々と夜華の特徴を言った。
楽園の追放者?
「あと、あいつは幸せ者だろう。
追放者にも成れない、人間の時を思い出して
死んだ。十分有意義な時間だっただろう。」
夜華
「何が目的」
私もそろそろ
出血量がよくないわ。
とても寒い。
楽園の追放者?
「私は楽園の追放者ではない。
元、黒衣の一員(白露)。今はフリーだ。」
夜華
「今、なんて?」
最悪だ。
黒衣(こくい)は黒ずくめの女の子で
最高裁定者の手先。
あの子達は選ばれた遺伝子の中で
産まれた強い子たち。
知識、動体視力、筋力など
どれかしらに長けている子。
なぜ?
私の元に現れたの?
夜華
「まさか。私を粛清しに?」
白露
「フリーだと言っただろう」
夜華
「じゃあ、
なんで私を刺したの….」
白露
「私の姉をお前が殺したから」
胸が軋むな。
自分が殺した子にも
大切な人、いるものね。
白露
「…..もう刺したから恨みは終わり」
夜華
「そう。ありがとう……」
白露
「楽園の追放者はお前が来る前に
私が一掃した。夜華長く生きたいなら
同情も好意も決して向けるな。」
緋薔薇
「夜華ァアどこだーーーーーーーー」
白露
「また。いつか会うだろう。」
沢山疑問が残るわ。
それより、
視界がクラクラする。
長く生きた分
剣闘士や追放者を殺した。
わかってるわよ。
私は多分。
必要ない剣闘士。
枯れた人間はいずれ
醜く朽ちる
えぇ。
中古品なのよ。
「私は」。
緋薔薇ちゃん
私を早く殺して……
私は気づいた時には
既に目を瞑っていた。
_____________
夜華_____夜華
_____夜華!!
__________夜華!!!!