「本題に入りましょうか」
そう言った私の言葉を受けて、壇上から咳払いの転調。
一斉に見上げれば、アーノルド王陛下が先程までの強張りを解き、しかし、新たな緊張感を持って使者団に向いた。
「そうすると良い、ウェイド伯爵」
促されたカーティスが短く返事をし、僅かな逡巡の後に陛下を見据えた。
仮にもグエンタール国王の名代だ。
その眼差しには使命感が帯びている。
「先に書状をお送りいたしました通り、此度グエンタール国は、アドニス国第一王子であるサイラス・バークレイ殿下をイヴ・ローガン陛下の公妾として迎えたく存じます」
ひどく冷えた静寂が下りた。
カーティスが固唾を呑んで、陛下の返答を待つ。
その様子を確認してから、サイラス殿下に視線を***********
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