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コメント
15件
待ってます🥺
特に問題も邪魔者もなく、二人順調ですね💚💙あっさり終わってしまいそうなのもちと寂しく😂😂😂←もつれるのが好き
結局、書き終えられなくて‥途中でup😭 センシティブ書いたら6千字オーバーになりそうなのでここで切りました💦
夜の公園はまだ昼間の暑さが残り、街灯に照らされたベンチに二人腰掛けた。
亮平💚『何か飲む?』
首を横に振った翔太は、額にうっすらと汗をかいている。横に座った俺の手をギュッと握ったままだ。
〝体調は?良くなったの?〟そう尋ねると〝うん…ちょっと色々あって〟と釈然としない答えが返ってきた。
翔太💙『あの聞いてもいいかな?佐久間と付き合ってたって…嘘だよね?彼女とか…』
握られた俺の右手に、より一層力が込められた。嘘なら良かった・・・
亮平💚『ごめん…本当だよ。翔太を好きになる前、佐久間と付き合ってた。俺から好きになって告白した』
翔太の手がぴくりと反応した。
佐久間のカッコいいダンススタイルに心奪われた。底抜けに明るい性格は俺にとって憧れの存在だった。付き合って2年経たない頃いつしか翔太を追いかけてる自分がいた。〝好き〟と気づくのに大した時間は掛からなかった。
好きにまっしぐらな俺は、佐久間に別れを告げた。
亮平💚『身勝手だよね。自分から好きになっておいて』
好きになったらすぐに想いを伝えてきた俺が、翔太になかなか告白できなかったのはあまりにも翔太がピュアな奴だからだ。怖気付いて、何年もの間好きが言えずにいた。
亮平💚『翔太に佐久間が酷いことしたのは俺のせいなんだ…ごめん』
翔太💙『アイツとの事に亮平は関係ない。好きになって貰いたくて自分で選んだ事だ。亮平に謝って欲しくて聞いたんじゃない!』
声を荒げた翔太は、握っていた手を離すとベンチから立ち上がり俺を睨みつけた。大好きな翔太から軽蔑の目で見られている…そんな気持ちになって涙が溢れ翔太が霞んで見える。ようやく拗らせていた片想いに終止符を打てたというのに、自分のせいで手から幸せがすり抜けて行く。
亮平💚『ううっう゛ごめんね傷つけたかったわけじゃない。嫌われたくなくて言えなかったんだ』
翔太は涙に濡れる俺の頬を撫でると〝嫌いになるわけないじゃん?俺好きだって言ったよね?〟そう言って俺を見てにっこり笑った。
翔太💙『それに好きな人に嫌われたくないって当たり前のことでしょ?ただ一つだけ…亮平無理してない?本当は困ってるんじゃないかと思ってそれが聞きたかっただけ』
再び隣に座った翔太は、俺の両手を掴むと心配そうに見つめている。何の検討も付かない。首を傾げていると翔太は周りに誰もいないことを確認したにも関わらず小声で〝エッチの事だよ〟と言った。尚も理解できないでいると〝嫌なら俺が変わろうか?その…俺が上になるよ?頑張るよ俺だって男だ〟もう翔太の顔は真っ赤だった。
翔太💙『一晩悩んで決心したんだ!ちゃんと昨夜エッチィな動画見て勉強したよ!きっと….何とかなる。ただずっと携帯見てたら頭痛くなってね…うん頭痛くて仕事を休んでしまって…』
亮平💚『えっ?…それで休んだの?』
〝そうだよ?もうそれはそれは頭が割れるほど痛かったんだ〟翔太は頭を抱えて再現してみせた。
信じられないコイツ…
引っ越しの件を尋ねると….
翔太💙『あっ?引っ越そうかなって話したじゃん。あの日に手続きしたんだ。そしたら今日が退去日だったの忘れてて、しかも引っ越し先決めてない事に気づいてさ…家泣き子ぐすん』
信じられない…💢
亮平💚『携帯は?全然繋がらない』
翔太💙『あははっバタバタして家出てきたからさ引っ越し業者のトラックの中に多分入ってる。家具丸ごと預かってもらってるんだ。参ったよバタバタしちゃって。亮平どうした?大丈夫?』
気付いたら翔太の腹部を殴ってた。鈍い音ともに翔太の〝うっ〟と言う声が公園に響いた。
翔太💙『痛ぇな何すんだよ💢』
亮平💚『皆んな心配して…信じられない』
〝おい泣くなよ亮平どうした?〟悪びれる様子もなくそう言った翔太に〝もう一発殴るぞ〟と言うと
翔太💙『ごめんなさい』
亮平💚『じゃあ何でさっき涼太の家で泣いたの?』
翔太💙『えっ?今日何も食べてなかったんだよ。涼太の唐揚げ久しぶりに食べたらさぁ感動して涙出たよね』
〝もう翔太嫌い〟ベンチから立ち上がると公園を抜けて家へ帰ろうと来た方向とは逆の道を歩く。
翔太💙『待って怒んないでよ。悪かったよ心配かけて』
亮平💚『そうじゃない!どうして嘘つくの?』
翔太💙『嘘じゃないよ。全部本当だよ…』
翔太の胸に手を充てる・・・
亮平💚『泣いた理由そんな理由じゃないでしょ?辛かったんでしょ俺と佐久間のこと聞いて。どうして辛いのに嘘つくの?俺を傷つけないように、翔太は自分の気持ちに蓋をしてる…ほら傷ついた目をしてる苦しいくせに笑わないで』
翔太 side
泣きたくなんてない…
悲しい顔なんて、辛い顔なんてしたくない。
翔太💙『俺は最初から最後までアイツに好きになってもらえなかった…それだけの事だよ』
佐久間との日々を〝辛かったこと〟にはしたくないんだよ亮平…強引なところも含めて好きだったんだ。心も身体も満たされなくてもその時だけは佐久間の一部になれていたんだから。
亮平💚『辛かったのに隠さないでほしい…俺にはちゃんと言って欲しい翔太の気持ち全部知りたい』
翔太💙『笑って終わりたいだけだ。ただ惨めなだけじゃないか…弄ばれて亮平のこと好きな佐久間の性処理にされただなんて…亮平はそれを思い出せって俺に言ってるのと同じなんだよ!』
亮平は酷い顔してる。そりゃそうだ俺が酷いこと言ってる。俺の心の傷は俺にしか治せない。亮平のせいでもないし佐久間のせいでもない。俺だけの問題に触れて欲しくない。笑ってりゃどうにかなる。そうやって今までやってきたんだ。
亮平は蚊の鳴くような声で〝ごめんなさいそんなつもりじゃ…〟って言いながら下唇を噛んで必死に涙を堪えてる。
翔太💙『ごめんわかってるのに…酷いこと言った。俺は大丈夫だよ。ずっと笑って乗り越えてきたから平気だ。それに今一人じゃない…そうでしょ?…それとも穢れてるから…俺の事気持ち悪くなった?』
暗くなった公園のベンチに照らされた街灯から伸びた二人の影が重なった。涙が伝う亮平の頰が俺に近づき唇が触れすぐに離れた。鋭い眼光で睨んだ亮平は俺の頰を両手で抓ると〝二度と穢れてるなんて言うな〟そう言って今度は優しく頰を撫で両手で包み込むと優しいキスをした〝俺の前では無理に平気な顔しないで?一緒に寄り添いたい。翔太の一部になりたい〟
俺の目からは涙がと目処なく溢れ、頰を流れるたびに亮平は持っていたハンカチで涙を拭った。
俺は間違ってたんだな…心が繋がってなきゃ誰かの一部にはなれないんだ…結局佐久間の一部にすらなれてなかったんだ。
亮平💚『帰ろう?早く家に帰って翔太を抱きたい』
翔太💙『なっ////…』
亮平💚『愛してるって身体に教えてあげる♡ほら立って』
翔太💙『おっおまっ////ひゃぁっどこ触ってんだよ…やぁっ////』
ベンチから立ち上がり涼太の家を目指す。亮平は俺の腰に手を回すと歩きながら時折お腹をサワサワとイヤらしく触った。
亮平💚『お腹くらいでそんなに感じないで?家まで我慢できないじゃない』
涼太の家に着くと、リビングのテーブルに突っ伏した酔っ払いが二人寝ていた。
亮平💚『涼太?照…おい💢起きろよ』
照💛『ンッ…おっおう終わったか?』
涼太❤️『その様子じゃもう大丈夫そうだね?二人とも今日は泊まって行きなよ…もちろん照も』
亮平💚『いや…悪いんだけど今すぐにでも翔太を抱きたいんだ!帰るよ』
翔太💙『おっ////お前なに人前で言ってんだよ////』
亮平💚『ああ゛💢なんか文句ある?』
何でこんな怖いんだよコイツ…
涼太はケラケラ笑い照は口元を覆い顔が真っ赤だ。きっと俺の顔も真っ赤だ〝翔太荷物早く取っておいで〟1秒でも勿体無いというように亮平は俺を急かすと二人に〝今度ちゃんとお礼するから〟と言うと足早にマンションを出てタクシーに乗り込んだ。