❤️side
「涼太、くぅんっ」
彼女の甲高い甘ったるい声を聞きながら、放出した後の虚しさに耐えるのにも随分慣れた。
可愛らしい顔に似合わず早熟な彼女は、俺の気持ちを手に入れることに必死で、会うたびに俺を求めて来た。
俺は健康な男子で、もちろん気持ちいいことも好きだけど、身体と心をうまく切り分けられないでいる。
目の前のこの子が翔太ならどんなにいいだろう、つい、そんなことばかりを考えてしまう。
俺の翔太への片思い歴は軽く両手を超える。
ただし俺の場合、それが恋だと気づくのが遅過ぎた。
「私のこと好き?」
❤️「好きだよ」
「嬉しい」
セックスをすると、必ず聞いてくる彼女。
この質問に一体何の意味があるんだろうと煩わしく思っていたら、それが今日は露骨に顔に出ていたのか、とうとう彼女の機嫌とプライドを損ねてしまった。
「宮舘くんて何考えてるかわからないよね」
唇がわなわなと震えている。なんと答えたらいいのか考えあぐねていると、彼女は唐突にこう言った。
「調子乗らないでよ」
❤️「え?」
「あんたみたいな三流アイドルと私は違うんだから」
彼女は、勢いにまかせて乱暴にそれだけ言うと、怒って帰って行った。
怒涛のような展開に、衝撃と疲労だけが残る。
追いかけることもせず、手元の携帯で彼女に連絡をすることもせず、俺たちはそのまま自然消滅して別れた。
コメント
7件
その女わたしがぶち♡♡♡たる\ \ \ゴゴゴ...(・_・💢)ゴゴゴ.../ / /
こっちも拗らせてたか…❤️💙