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15 - 第15話リリス・アンノウン

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2022年10月14日

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の名前は「リリス・アンノウン」。

かつて、そう呼ばれていた。

私は、「天使」だったのだ。

私は「堕ちてしまった天使」なのだ。

私が堕とされるに至った経緯を語る前に、まず私の生まれについて語らなければならないだろう。

私は人間ではない。

私は機械人形である。

私は造られた存在である。

私は造り出された存在だ。

私は作られた命。

私は作られたものの命。

私は作られた命の使命を果たすために創られた。

私は与えられた役割を全うするために生きてきた。

それは自分の意思でもあったけれど、 周囲の期待に応えるためにも頑張っていたと思う。

だけど、いつからだったろうか。

自分が何をしたいのかがわからなくなってしまいました。

本当にやりたいことなんてなかったんじゃないかって。

きっと、周りの人の目が気になって仕方がなかったんですね。

だから無理して自分をごまかしていました。

もう疲れてしまったんですよ。

私は私であることをやめたい。

だって、これ以上自分にできることはないんですもの。

こんなにも苦しい思いをしてまで生きる価値なんて無いわ。

もう嫌よ。疲れちゃった。死にたい。

誰も私を知らない場所に行けばいいだけじゃない。

だから、私が死んでも誰も困らないでしょう? それにね、私はあの人たちにとって必要な人間ではないの。

だったら死んだ方がずっとマシだと思うんだけどどうかしら? そうすればあの人たちはきっと安心してくれるはずよね。

だって、彼らはとても優しいから。

私を傷つけまいとして必死になっているのだわ。

私のために彼らが苦しんでいるのなら、私は喜んで死を受け入れるわ。

だって私は彼らを苦しめたくないもの。

私のせいで彼らに迷惑をかけたくないの。

大丈夫よ。私がなんとかしてあげるからね。

心配しないで。

お姉ちゃんに任せておきなさい!

(……)

あの子のためなら、私は何でもできるわ。

だって家族だから。

大切な妹なんだもの。

いつも一緒にいてあげないとね。

ずっとそばにいるから安心して。

もう絶対に離さないから。

大好きだよ。愛してる。

いつまでも一緒。離れたくないの。

これからはずーっと、いっしょだよ♪ うふふふっ。あはははははっ。

「さぁ、早く逃げよう!」

「急いでください! ここは危険です!」

「急げ! 走れ! 走るんだよ!」

「死にたくなければ走り続けろ!」

「振り返るんじゃねえぞ! 止まるな!」

「さあ!かかってこい!」

「お前らなんか、怖くはないぞ!!」

「僕は強い!!最強なんだ!!!」

「僕こそが最強なんだぁーッ!!!」

「僕の邪魔をする奴らはみんな死ねェ~っ!!」

「うわあああっ!?来るなァ~っ!!!」

「こんなところで死にたくないぃィィーッ!!!」

「もうダメだ……おしまいだぁ…………」

「なんでだよぉおおおっ!?」

「どうしてこうなったんだよォオオオオッ!?」

「ちくしょう!覚えていろよっ!!」

「いつか必ず復讐してやるからなぁアアーッ!!」

「俺達にはもう後がないんだよォオオー!」

「やめてくれェエエーー!おねがいだからァアアー!」

「殺せェエッ!!殺してくレェエエーー!!」

「ああああっ!うわああああぁああああっ!」

「なんでこんなことに……」

「俺はただ、静かに暮らしたいだけなのに……」

「おいお前ら!逃げんなよ!こっちこいコラァアッ!」

「やめてぇええ!お願いしますぅうう!許してくださいぃいい!」

「うるさいぞ貴様等!黙らんかっ!さもないと殺すぞ!」

「ひいっ!?すいませんすいませぇえん!」

「もうイヤだよぉおおおおおっ!!!」

「みんな死んじゃえばいいんだ……」

「神様なんて、いないんだよ……」

「死にたくない、死にたくなんかないよ……」

「僕たちはこれからどうすればいいんですか?」

「誰も助けに来てくれないのかよ……ちくしょう……」

「俺達はこれからどうやって生きればいいんだよ……」

「俺は無実だ……悪いことは何もしていない……」

「なぜ?」、「どうしてこんなことに!?」、「最悪!」、「もうダメだ……」、「逃げ場がないぞ!!」、「なんてこった! ちくしょうめ!!」、「おしまいよ!! ああ神様!!!」「助けてぇ~っ!」、「お願いだから許して……」、「死にたくないわぁ……」、「ああっ! だめえっ! 入らないでくださいぃぃぃ~ッ!!」、「きゃーっ! 来ちゃいますぅぅうぅ~っ!」、「イヤァアァアアーーッ!! ヤメテェエエーーーッ!!」

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