〈 余 命 女 子 の 初 恋 〉
E p i s o d e 4
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あのあと30分くらいずっと話してたっけ。
碧斗くんが「じゃあ、そろそろ帰るわ」と言いながら帰って行ったあと、
それに流れるように私と夕凪も帰った。
その時、あの謎の声の主のことはもう忘れていた
実)ただいまー、、、、
家には、私一人だけ。
私には親がいなかった。母子家庭で、お母さんも私が中学の修学旅行に行ってた間に自殺。
精神的にも体的にも辛かったのかな。
帰ってきたときに、お母さんが血まみれになって死んでいる体を見た時のことは、一生忘れることはないだろう。
あの日のこと、何回夢に出てきたことか。
ほんと、嫌な思い出だな、、、、、、、、、w
?)仲良く話してたねー。あ、さっき寿命伸ばすって言ったけどあれ嘘だから
実)だからあなた誰よ
?)あ、うち?
あなた以外誰がいるのと突っ込みたくなるが、それは飲み込んでおく。
さっきの嘘も大概だが、前の時と差がすごい。どこかの神様みたいだったのに。
珠)今給黎珠洲
実)碧斗くんの、、、、、、、、妹さん?
珠)姉ですー!
実)子供っぽかったな、、、
珠)ちょっとちょっと?笑
というか、なぜここにいないのに珠洲の声が聞こえているのか。
肝心なことを聞き忘れている自分が馬鹿馬鹿しい。
実)なんで私に珠洲の声が聞こえるの?
珠)うち、昨日事故で死んじゃったからさ、笑
実琴ちゃんが死んでも、うちがいるよって伝えておこうかなって
作り笑いなのか泣き笑いなのかわからない。そんな声だった。
聞いてるこっちも悲しくなっちゃうな、、、、、、、、、、笑
珠)あ、碧斗と付き合ったんだって?おめでと
実)あ、ありがと
珠)じゃあ、また3か月後ね
なぜか素直に喜べなくて、
私の心はどんどん晴れ予報から雨予報に変わっていった。
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登場人物追加
今給黎 珠洲(イマギレ スズ)
コメント
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うん.うまい(なんだこいつ