テラーノベル
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第五話「呼吸の乱れ」.
ー注意喚起ーー
・過呼吸、気絶表現有
・その他一話参照の為割愛
苦手な方は予めご了承ください
「rbrさん、これからは、もっとワイと一緒にいましょうね。ワイがrbrさんの全てを知り尽くして、決して寂しい思いなんてさせませんから。」
shpの声が、耳元でねっとりと響く。
その手には、まだ分厚い「rbrさん観察記録」のファイルが握られている。
rbrは、机の上の同じファイルと、shpの顔を交互に見た。
自分の全てを暴かれ、管理されている。
プライベートの欠片すら残されていない現実に、rbrの心臓は激しく警鐘を鳴らし始めた。
(もう、無理や…)
呼吸が浅くなる。
冷たい空気が肺に入ってくるのに、酸素が足りないような感覚に陥った。
目の前がチカチカし始め、身体が小刻みに震えだす。
「rbrさん?どうしたんですか?顔色が…」
shpが心配そうに、しかしその瞳の奥には揺るぎない執着を宿して、rbrの顔を覗き込む。
その視線が、rbrをさらに追い詰めた。
「はっ…はっ…ひゅッ …」
喉が痙攣し、上手く息ができない。
身体が熱くなり、全身から冷や汗が噴き出した。
「rbrさん!?しっかりしてください!」
shpの声が遠ざかるように聞こえる。
呼吸をしようともがけばもがくほど、息は苦しくなる。
rbrは、机にしがみつくようにして、大きく口を開けて酸素を求めた。
その時、バン!と音を立てて執務室の扉が開いた。
「rbr!大丈夫か!?」
焦った顔のzmが飛び込んできた。
その後ろには、険しい表情のshoと、冷静ながらも心配そうなknが立っている。
「どうしたんや、rbr!?顔真っ青やぞ!?」
shoが駆け寄り、rbrの異変に気づいた。
zmは瞬時に状況を察し、shpに視線を向けた。
「おい、shp。お前、次はrbrに何したんや!?」
zmの鋭い声に、shpは怯んだように一歩後ずさった。
「な、何も…ワイはただ、rbrさんのことを心配して…」
「心配でこんな顔色になるかアホ!見てみい、過呼吸起こしとるやないか!」
knが吠えながら、rbrの背中を優しく擦り始めた。
zmは、卓上に置かれた「rbrさん観察記録」のファイルを見つけ、手に取った。
その内容をちらりと見たzmの顔が、みるみるうちに怒りで歪む。
「なんやこれ…!勝手にrbrのこと調べて、こんなモンまで作っとったんか!?きっしょ!!」
zmの言葉に、shpはカッと目を見開いた。
「きしょいなんて…!これはrbrさんのことを理解するための、ワイの大切な記録です!zmさんには関係ないでしょう!」
shpがzmに詰め寄ろうとするが、shoが間に入り込んだ。
「関係なくないわ!rbrがこんな状態になっとるんやぞ!お前の愛が重すぎて、rbrが潰れそうになってるんや!」
shoの言葉が、shpの胸に突き刺さる。shpは目を見開き、信じられない、といった表情でrbrを見た。
rbrは、ぜぇぜぇと苦しそうに息をしながら、しかしその目はshpを拒絶するように閉ざされていた。
その様子を見て、shpの顔から完全に血の気が引いた。
「…そんな…rbrさん…ワイのせいで…」
shpは絶望したように呟き、その場に立ち尽くした。
「rbr、ゆっくり息吸うて、吐いて…俺の声に合わせてな…」
knが焦らず、ゆっくりとrbrに声をかけ続ける。
zmは、shpを睨みつけながら、rbrの異変の原因が彼にあることを確信していた。
執務室に響くrbrの苦しい呼吸音と、shpの絶望に満ちた呟き。
そして、仲間たちの怒りと心配が入り混じった声。
この歪んだ愛情は、いつしかrbrの心だけでなく、身体までも蝕んでいたのだ。
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( 短かった為 )
コメント
4件
いつも素敵な作品ありがとうございます 応援しています 最高すぎです😃