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コメント
1件
大好きな時間があるってだけで良かっけど………偽り続けちゃいけないよアメリカくん……(?)
バコォォォォォォォォォオン
アメリカ
「ただいま☆」
イギリス
「えげつない音したと思えばあなたですか…」
カナダ
「兄さん、扉取れかけてるけど、どんだけ勢いつけたの…?」
アメリカ
「これでも手加減したくらいだぜw」
オーストラリア
「確かに、今日はいつもよりかはましだね」
そう言って、俺はいつものように完璧な笑顔を見せた。 家でも、俺は「アメリカ」だった。 明るく、陽気に、家族の中心で笑っていなければいけない。 そうすれば、この温かい場所が、壊れずに済むと信じているから。
アメリカ
「あー、疲れた!俺、部屋に戻るわ!」
イギリス
「分かりました。夕食の時、呼びますね。」
アメリカ
「ゑ…?」
ニュージーランド
「作るの父さんじゃなくてカナダ兄さんだから。もし作ろうとしたら僕とオーストラリア兄さんで全力阻止するから安心して。ボソッ」
アメリカ
「ありがとな。ボソッ」
部屋に戻ると、俺はベッドに倒れ込んだ。 あー、 偽っていることに、もう心底疲れちゃったんだよな。 今日あったことを、誰かに話したい。 「本当は、みんなといると不安になるんだ」とか、 「本当は、一人になりたいんだ」って。 でも、そんなこと、口が裂けても言えない。 この完璧な「アメリカ」を、俺は守らなきゃいけないから。
カナダ
「兄さん~~」
アメリカ
「うおっ?!びっくりした…なんだよ。」
カナダ
「兄さんとクラス離れたんだよ~~(泣」
アメリカ
「カナダ…」
カナダ
「なんであのピザ野郎たちは同クラで僕たちだけ離れるの~~(泣」
アメリカ
「お、おう?」
カナダ
「これで話す人がいなくなっちゃったよ~」
俺とカナダは双子で、去年は同じクラスだったが、今年のクラスは別々だ。 だから、カナダがクラスで話し相手がいないという気持ちは、まぁ、わからなくもない。俺も本当は、一人が好きだから。
でも、そうは言えない。
「どうして俺を放っておいてくれないんだ」
「どうして俺にばかり話しかけてくるんだ」
そんなことを言ったら、きっと嫌われてしまうから。
俺は、この完璧な「アメリカ」を
そう、心の中で強く誓った。
すると、部屋の外から声が聞こえた。
イギリス
「ご飯ですよー!」
カナダ
「全員揃ったし食べよ!」
イギリス
「いただきます。」
ニュージーランド
「いただきまーす!」
オーストラリア
「…いただきます。」
カナダ
「いただきます。」
アメリカ
「いただきます!」
オーストラリア
「んま!!」
ニュージーランド
「やっぱカナダ兄さんの料理すごい!!!どこぞの誰かのダークマターとは比べものにならないよ!!」
イギリス
「あらそれでは今度そのどこぞの誰か作ダークマターをあなたに食べさせてあげますよ^^」
ニュージーランド
「タイヘンモウシワケゴザイマセンオユルシクダサイオトウサマ」
アメリカ
「親父自分の料理で致命傷負わせれること自覚してるのか…」
カナダ
「アハハ…そうみたいだね…」
食卓には、カナダが作った温かい料理が並んでいた。
みんなで声を合わせて、温かい料理を食べ始めた。
食卓は、笑顔と賑やかな会話で溢れている。
俺は、この時間が
大好きだ。