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🇫🇷×🇬🇧
最初は…少し物忘れが増えたという、軽い思い込みだった。
あと、頭痛が頻繁に起こった。
まるで…脳が内側から何かに侵食されているように。
「痛い…」
「おや、また頭痛ですか?」
今はある2国がお茶会をしている最中。
一方は頭痛に顔をしかめ、もう一方は優雅に紅茶を飲んでいた。
「最近、頭痛がひどくてね…頭がガンガン殴られるみたいに痛い」
そういって、眉間を押さえるのは、若々しい青年のような見た目をした、「フランス」
そのフランスと相反して、至福の表情でスナックを頬張るのは、余裕のある大人を思わせる、「イギリス」
この2国は仲が良くも悪くもないという、変な関係。
英「睡眠不足じゃ?最近、あなた絵を描くのに没頭しすぎですし」
仏「うーん、6時間は睡眠とってるけどなー」
英「じゃあ、なんでしょうね?偏頭痛?」
仏「いや、偏頭痛持ちじゃないんだけど…」
英「では、貴方の思い込みですね」
仏「勝手に結果出さないで!?あ゙ー、痛い…」
……違和感は最初に貴方が「頭痛がする」と言ったあの日から。
私たち、「国」は体調を崩すことなど滅多にありません。
それなのに何故…?
仏「ちょ、イギリス、薬持ってない…?」
英「持ってるわけないでしょうが」
仏「マジか」
頭が痛い、明るく振る舞うだけでもキツイ。
最近、ずーっとこの調子。夜中に頭痛がして、目が覚めることも度々あった。
仏「っあ゙ー、寝ても覚めても痛いってどうすれば良いんだよ…」
英「………」
私にできることがあれば助けてあげたい。でも、私は医者でもないし、専門家でもない。
英(なんて、私は無力なんでしょうか…)
日がもうすぐ沈む頃、フランスがぐっすりと眠っていた。
英「もう、これは泊まらせてあげるしかありませんね…」
今日中、ずっとしかめっ面だったフランスの安心したような寝顔が見れて私は少しほっとした。
でも、悪夢はずっと前から始まっていたのかもしれない
続く
コメント
1件
フランス可哀想.....頑張れ....!! 物語書くの上手すぎませんか!?