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「ねっよっちゃん」
「?」
少年少女が少年に話しかける
「私さっ次の年には引っ越す事になったの」
少年が目を見開く
「…ごめんね,もう一緒にいられないや」
「…じゃあ次引っ越す場所は何処なの?」
「アメリカ」
「…」
フランスからアメリカ…
「いや,いつか会いに行こう,僕達はまだ中学生だけど大人になって…それで」
「それは出来ない」
少年が首を傾げる
「ごめんね……」
その一言で察してしまった
「…分かった,俺の事は忘れて.…幸せに暮らして」
「……」
少女が俯く
前々から縁談の話があったのだ
少女の両親はよく言う毒親だ
金の為ならば何でもする
拒否する事が無理だった
駄目だったのだ
「…ごめんね」
「はぁーー」
眼帯を付けた大柄の男が溜息をつく
新人会の時にライトが殺された
{ライトは新人に雑魚隊などと絡んで来た奴である]
と言うか生気を吸われた状態で発見された
溜息を吐きチラリと横を見る
治癒班がライト(全裸)を囲い儀式をしている
しばらくすると黒い煙が出て来てライトの心臓に消えていく
儀式が終わる頃には既に目を覚ましていた
「…あれ俺は,」
「ライト」
「隊長…」
にしてもあの双子…まさか生気を吸ったのか?
「吸われたのが生気だけで良かったな,あれだけだから良かったが…そうじゃなければ生き返らなかったぞ」
思い出したのか顔が真っ赤になり…
「あのクソガキッッ絶対許さねぇッ!殺してや
「ライト」
「な,…ヒッ」
軽く悲鳴を上げる
何と言うか…顔がもうヤバい,彼,ガブリエルはブチギレていた
そしてオーラがドス黒いのだ
「貴様…いい加減のしろ」
「で、ですが」
「大体あぁやって絡んで来た貴様が悪いだろ?」
「…それは」
「もう良い,お前には厳重処分を下す」
全く…これで何度目だろうか
「ですがガブリエル隊長…」
「もう決定した事だ」
「はい」
服を渡され1分も経たずに着替えた
「さっさと出て行け」
「はい…」
『へぇ…生きてたんだ』
「黙れ雑魚!」
顔を真っ赤にしたライトと名乗ったクソガキが言う
『見てもないくせに雑魚雑魚雑魚雑魚…馬鹿のソレだな』
図星だったのか更にキレた
オモロ(脳内で爆笑)
「それなら丁度良い…俺と勝負しろ!」
ビッと人差し指でコチラを指差す
『わざわざそっちから言ってくれてどーも』
皮肉のつもりだったが機嫌を良くした
雑魚だと思った相手にわざわざ戦闘を仕掛けてるから皮肉の言ったつもりだったんだがなぁー
闇使い同士の戦闘は実力を上げるならば良いが殺すのは駄目らしい
つまんな
練習部屋で男女が居る
3,2,1と天井に映し出される
スタート
と表示された瞬間
ライトが目の前から消え,後ろから何かにどっつかれた
トライデントだ
「簡単に背後を取られてんじゃねぇか!このザーーーコ!」
『…あぁしょぼいどっつきかと思ったが…攻撃してたんだな』
嘲笑って言うと憤慨してブチギレだ
そしてコチラに来てトライデントを振り翳した
避けたら派手にこけた
オモロ
かけた時に体勢を立て直す前に背中を踏みつけて背骨を折る
ガッと言って顔を歪める
その顔を見て思わず笑みが溢れる
もっと苦痛の顔をしてくれよ
あ,ついつい私欲が出てしまった
トライデントを左手で握り背中に足を置いたままの私に向かって思いっきり振り回す
サッと避け,少し距離を取る
「生物の動きを観察しろ」
「ちゃんと見ないから半殺しにされるんだぞ,この無能が」
「あぁ本当に気味が悪い…螟ア謨嶺ス憺#縺九i逕溘∪繧後◆逕溽黄蜈オ蝎ィ不全が…」
「お前なんか使い捨ての道具なんだよ」
はーー…嫌な事を思い出した
トライデントを縦にし地面を叩く
トライデントを中心にビリビリと黒い電気が発生する
ジャンプしても着地すれば終わる
障害物が無いせいで避ける術が無い
…やばくね?
ズリッと電気がコチラに来て
肌,細胞,破壊する
かなり強力だぞ…この雷
膝をつき勝算を考える
考えてるうちにライトが近づいてくる
「あれあれー?…さっきの威勢はどうしたのかな?」
元々耐性があって良かったが…全身が動かない
なるほど…第3部隊に居るだけあるな
だが
才能をゴミ箱に捨てている
今まで努力をせずに生きていたのだろう
褒め称えられ,怒られたり注意されない者は煽られたらキレる
もうそれはめちゃくちゃ
一つの説が思い浮かぶ
『つまり電気に全振りで力は弱弱なんだな』
「あ?」
『すぐ怒るね…可哀想に、まともに育てられなかったんだね』
「お前ッ!母様と父様を侮辱するな!」
『…?私は親の親の事を侮辱したつもりはないが…あっもしかして親が駄目駄目だった感じー?』
「お前っ!」
ガッと肩を掴んで来た
瞬間
相手も感電した
通常ならば止まる訳ないが溜めておいて 良かった
ゆっくりと立ち上がり動けていない相手を見る
「…な…で」
『んーー,私さ,元々フィジカルは良いんだが…』
いや言わなくてもいいか
『まぁいいや』
「は…」
軽く顎を殴れば気絶した
パチパチ
拍手が聞こえた
咄嗟に後ろを振り返る
知らない人間…
『誰……』
「君凄いね!てか何か……再生してない?」
『…』
「再生能力が高いのか…それとも護符!?」
『はぁ……』
護符て…あ,そういえば闇の使い…?に死神が憑いてるとか言ってたな
アレか?
「あっワッチの名前はハッチ!」
ニカッ笑う
『はぁ、』