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1 - 第1話 ヘンゼルとグレーテル

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2023年09月10日

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「もうすぐ5年生だね、グレーテル!」

「うん!ヘンゼルは6年生になるんだー、早いなあ」

「そうだ、6年生になったら修学旅行があるでしょ?何したか教えてね!」

「分かった!」

僕たちは兄妹で、とても仲が良い。…多分。

最近は結構ケンカしてるから言い切れないけど、ケンカするほど仲が良いって言うでしょ?そういうこと。

「じゃあ、いってきまーす」

「いってきまーす!」


僕たちが学校へ着くと、

「あっ!ヘンゼルとグレーテルじゃん!おはよ!」

友達のクラルムが僕たちに気付き挨拶をする。

「「おはよー」」

そのままクラルムと話をしながら教室へ向かう。

ヘンゼルは5年生の教室で別れる。

クラルムは僕と同じ6年生だが、クラスは違うためクラルムの教室前で別れる。

僕は友達はあまり多い方ではない。

だから、同じクラスの友達が全員休みのことはよくある。

そして今日は、その日だった。

「最悪…」

そう小さく呟いたときだった。

目の前が真っ暗になる。

そして次の瞬間、

「どこ、ここ」

僕の目の前には全く知らない世界が広がっていた。

「お菓子の家?、」

「え!?どうしてグレーテルがここにいるの?」

「分かんない。気付いたらここにいたんだ。」

どういうことなんだろう?

僕たちが混乱していると、お菓子の家の中から誰かが出てくるのがみえた。

「おやおや、この世界に人が来るのは珍しいねぇ」

???

何が起きているのか全く分からない。

そしたら、家から出てきた人、おばあさんがこの世界のことを説明してくれた。

どうやらそのおばあさんが言うには、ここは童話の世界で、僕たちは逃げ出した童話だったようだ。

たしかに昔の記憶は無かったけど、そんなの昔だからといって特に気にしていなかった。

そして、僕たち以外にも逃げ出した童話が5つあって、その5つとは

赤ずきん白雪姫ジャックと豆の木不思議の国のアリスいばら姫

ことらしい。

そして、僕たちの童話、ヘンゼルとグレーテルはたまたま見つけることができたから連れてきたらしい。凄い運。

おばあさんは、「だから僕たちに手伝ってほしい」といった。

僕たちは特に断る理由もなかったので、手伝うことにした。

ちなみにおばあさんはヘンゼルとグレーテルにでてくる魔女らしい。どんなひとなんだろう?

「どうやって探すの?」

おばあさんがそこまで説明し終わると、グレーテルが言った。

「それは簡単さ、君たちの力を借りるんだよ。」

「力?」

思わず僕は聞き返した。

「力というのは童話同士がどこにいるのか分かる力だよ。それが使えるのは童話の主人公だけなんだ。」

「凄い。でも、それだったらすぐ見つけられるんじゃない?」

グレーテルは言った。

「そう簡単じゃないんだよ。それで分かるのはその童話がいる世界だけ。詳しい居場所は分からないんだ。」

「思ったよりも難しそうだなぁ」

「それと少し関係ない話になるんだが、君たちはテーラという世界にいたんだよ。」

「テーラ?僕の住んでた世界のみんなは地球っていってたけど…」

「あぁ、そっちではそのように言うんだね。」

少しよくわからなかったけど、僕はそれ以上聞くことをやめた。面倒臭そうだった。

「まあ、今日はもう寝な。明日に備えるんだよ。」

そうして、僕たちはおばあさんの住んでいるお菓子の家で寝ることになった。

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