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視点ころん《過去》
中学3年生夏の時期
僕はバスケ部として最後の大会に出場していた
ここで負ければ3年は引退
いつもより緊張が走る
試合は順調に続いて点を取って取り返しての繰り返し
後半になるにつれ足が重くなる
(あれ?なんか気持ち悪くなってきた…)
朝は問題無かったのに…
頭に?マークを浮かべながらバスケットボールをドリブルする
ダンダンッ
これを決めれば勝てる!
そう思い一気に敵陣地に突っ込む
これで!シュート!🏀
ボールをゴールに入れようとした瞬間
グルンッ
視界が回った
(!?!?な、何が…)
自分でも何が起こったのか分からなかった
ただ気づくと自分が体育館の床に転がっていた…
力を入れて起き上がろうとする
(あれ…?力が入らない…)
(な、なんで?)
僕の頭の上からコーチや審判、チームメートの声が聞こえてくる
ども今はそれどころじゃない
(速くッ、試合の続きを!)
(しな、きゃッ….)
.
.
.
ころん『ん…..?』
ころん『あれ…ここ…』
目を開けると見慣れない白い天井が目に入った
(何でこんなところに?)
(ていうか、なんで僕は寝てたんだろう?)
頭に疑問が浮かぶ
ガラッ
ころん『?』
ころん母「!….ころん‼️」
ころん『!….お母さん』
母は何故か僕が起きたのを見ると泣いて僕の寝ているベットに走りよってきた
ころん母「ころん起きたのね!よかったぁッ…ヨカッタ…」
母は僕の頭を撫でながら消えてしまいそうな声で『よかったぁ、よかったぁ』と呟く
未だに状況をつかめない僕に気付き母がナースコールを押す
.
.
.
1分後くらいにナースの人と医者の人が僕の隣に座った
医者「ころんくん…だよね?」
ころん『コクリ』
名前を訪ねられ小さく頷く
医者「ここにくる前の記憶はあるかな?」
ここ…つまり病院のことだろう…
(病院にくる前?何してたっけ?)
しばらく黙りこくる僕を見て医者の人は優しく
医者「君はここにくる前、部活の試合をして居たんだよ」
と教えてくれた
ころん『試合……』
ころん『!!』
医者「思い出したかい?」
ころん『コクリ』
医者「よかった、思い出しただけじゃ何故ここにいるかは分からないだろうから順を追って説明するね?」
ころん『….はい…』
説明するね?と先生が言った瞬間母の目にまた涙が溜まった
僕は何を言われるんだと気を引き締めた
医者「まず、君は試合中に倒れてしまったんだ」
(試合中に、….結果はどうなったんだろう…)
僕の手に力が入りシーツがクシャリとシワになる
僕の気持ちを読み取ったのか先生は試合の結果を教えてくれた
先生「試合はころんくんのチームの勝利だったよ…ニコッ」
ころん『!ほ、ホントですか!』
急に大きな声を出したから先生とナースの人の目が少し見開く
ナース「えぇ、本当よ?」
ナースの人がクスリと笑いながら優しく応えてくれた
医者「君が倒れた直後チームの一人の子がボールを持ってシュートを決めてくれたらしい…」
優勝報告が嬉しくて自然と涙が出る
(やった、…やった!!)
(これで県大会にっ!)
胸を高まらせる僕に先生が呟いた
医者「それでころんくん、ここからが本題…」
さっきまで明るかった先生の声が真剣な声に変わった
母の顔も険しくなる
医者「ころんくん試合中に倒れたでしょ?君が気を失っている間に色々検査をしたんだ」
医者「そしたらね、…」
先生の顔が暗くなっていくのを見て僕はなんとなく察した
(もしかしたら僕の体にどこか悪いところがあったのかもしれない)
冷や汗が背中を通る
医者「ころんくんの体に…“ガン”がみつかったんだ…」
一瞬時が止まった気がした
察していたとしてもガンなんていう重いものだとは思わなかった
ころん『ッッぇ…..』
喉がつっかえて声が出ない
(嘘…ガン?…)
正直ガンなんて言われてもあまりピンとこない
ガンにはいくつか種類があると聞いたことがある
自分は軽いガンなのだろうか?そもそも治るのだろうか?
また頭に疑問が浮かぶ
医者「….パニックになっているのはわかる。だけど、先生の話をしっかり聞いてね…」
ころん『…は、はい』
声が震える
医者「ころんくんのガンは子どもがなる率が低く治療が難しいんだ…」
ころん『え….』
医者「大丈夫!僕達が君を助けるために全力を尽くすよ!」
ころん『…..』
医者「….」
先生が僕の顔をじっと見つめる
医者「….お母様、少しお話したいことが…」
ころん母「…..はい」
ころん『お母さん…?』
母は僕の顔を見るなり
ころん母「言って来るわね?」
と言って部屋を後にした…
一旦ここで切ります!見てくれてありがとうございました🍭